前の記事 催涙ガスを噴射する「攻性ATM(現金自動預払機)」 ローテク計算機、紀元前から現在までの歴史:画像ギャラリー 次の記事 「Google対Microsoft戦争」、理解するための基礎知識 2009年7月15日 Ryan Singel 米Google社がWindowsに対抗するOSの発表を行なって1週間足らず、今度は米Microsoft社が、『Office 2010』人気4ソフトの無償オンライン版を提供すると発表した。これは、Google社によるウェブベースの統合オフィスソフトに対するMicrosoft社からの挑戦だ。 Microsoft社は1カ月ほど前に、Googleから市場シェアを奪うための新しい検索エンジン『Bing』(日本語版記事)を発表したところでもある。 こうしたことを見ると、両社が全力での戦闘を行なっていることがわかる。表だっていない場所でも、両社はそれぞれ、自社に有利
以下、郷田ほづみの声でお読みください。 オレの名は「ジェイ・スクリプト」。20世紀最末期の「第一次ブラウザ戦争」でエース部隊に徴用され、最前線で殺戮を繰り広げた。オレたちに課せられた課題は重大だった。相手方ブラウザの殲滅。オレたちはマイクロソフト帝国の最新鋭上陸艦「IE4」に搭載され、次から次へとコードを実行した。戦いは熾烈を極めた。オレたちはどんな汚いコードでも動いた。カーソルをクマさんに変える。アイコンを点滅させる。今日のお知らせをポップアップさせる。世界時計をスクロール表示させる。それが果たして本当にそのウェブページに必要なユーザビリティなのかを問うこともなかった。しかしいつしかオレたちは気づいた。敵艦「NN4」に搭載されているのもオレたちとまったく同じスクリプトなのだと。やがてオレたちが属する帝国が領土のほぼ九割を制圧するに至り、戦争は膠着状態にはいった。敵国は壊滅されたかに見えた
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