Red Hatでソリューションアーキテクトをしている田中司恩(@tnk4on)です。 今回はmacOS上でPodmanの実行を可能にするpodman machineをご紹介します。 Podmanについては本ブログで以前から多く記事が書かれています。podmanというキーワードで検索して他の記事も是非参照ください。 https://rheb.hatenablog.com/search?q=podman Podmanの使用方法についてはRHEL 8のドキュメントにも日本語で詳細に解説があります。日本語で読めるリファレンスドキュメントですので、Podmanを使用する際のドキュメントとして活用ください。 第1章 コンテナーの使用 Red Hat Enterprise Linux 8 | Red Hat Customer Portal -目次- podman machine とは 非推奨のOSSプロ
Red Hatの森若です。 この記事は Software Design 2021年3月号 に執筆した「CentOS Stream入門」の原稿から派生させた記事です。 CentOS Streamとは? CentOS Streamは2019年9月に公開された比較的新しいLinuxディストリビューションです。 その後2020年12月に、CentOS プロジェクトが出荷されたRHELをリビルドしたCentOS Linuxの作成を近い将来やめ、CentOS Streamへシフトする発表を行いました("CentOS Project shifts focus to CentOS Stream")。このアナウンスでCentOS Streamの存在を知ったという方も多いかと思います。今回はこのCentOS Streamを紹介していきます。 CentOS Streamは安定志向のディストリビューションで、将来
Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子 編集部 2020-12-29 08:30 CentOSプロジェクトが、「Red Hat Enterprise Linux」(RHEL)のリビルド版である「CentOS Linux」から、最新版のRHELの少し先を先行する「CentOS Stream」に軸足を移すと発表した際、多くのCentOSユーザーは憤慨した。 Hacker Newsのトピックに付いた最初のコメントは次のようなものだった。「自分が事業を運営していて、10年間使えるという約束を当てにして『CentOS 8』を導入したと想像してほしい。今回の事態で、あなたは窮地に追い込まれるだろう。Red Hatもそれは分かっているはずだ。このような変更をするなら、なぜ『CentOS 9』からにしなかったのか??
この記事はStef Walterによる CentOS Stream is Continuous Delivery の翻訳です。 継続的デリバリーの基礎:難しいことを継続的に行い、簡単になるようにする。 外から見ると、RHEL(そしてCentOS Linuxコンテンツ)を構築する方法は、この10年間で変わっていないように見えるかもしれません。しかし、その内部ではRHELを開発する方法について、顧客に影響を与えることなく記念碑的な変革を成し遂げようとしています。 私は様々なカンファレンスでこの話をしてきましたが、CentOS Linux 8とCentOS Streamについての発表は、ここで話をするきっかけを与えてくれました。 3年前、RHELエンジニアリングで働いている私たちの何人かはアイデアを持っていました:継続的インテグレーション、継続的デリバリー、予測可能なリリース頻度などの現代的な開
The future of the CentOS Project is CentOS Stream, and over the next year we’ll be shifting focus from CentOS Linux, the rebuild of Red Hat Enterprise Linux (RHEL), to CentOS Stream, which tracks just ahead of a current RHEL release. CentOS Linux 8, as a rebuild of RHEL 8, will end at the end of 2021. CentOS Stream continues after that date, serving as the upstream (development) branch of Red Hat
(注) 本記事は、Software Design 2020年6月号に掲載された「月刊Fedora Journal」初出の記事に修正を加えたものです。 Red Hat ソリューションアーキテクトの小島です。 Fedora系列の主要なLinux Distributionとしてよく名前が挙げられる、Fedora, CentOS, RHELに加えて、2019年9月に発表された新しいDistributionであるCentOS Streamの特徴や関係性をご紹介します。 Fedora系列の主要なLinux Distribution Fedora CentOS Stream CentOS Red Hat Enterprise Linux (RHEL) Red Hat Insights Red Hat Developer Program Red Hat Universal Base Images (UBI
Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎 2020-07-04 08:30 Linuxの生みの親であるLinus Torvalds氏は5月、Linuxカーネルメーリングリスト(LKML)で、次期バージョンである「Linux 5.7-rc7」の最近の開発状況について説明した。同氏はその中で、「15年ぶりに自分のデスクトップをIntelベースではないマシンにした」と述べている。最新の開発用マシンには、「AMD Threadripper 3970X」が搭載されているという。しかし、CPUがどれだけ高速でも、コンピューターの性能はそれだけでは決まらない。筆者は同氏にインタビューして、新マシンの詳しい構成を聞いてみることにした。 まず、同氏は既に新しいマシンのパフォーマンスに感動しているという。 「『allmodconf
クラウドベンダなどによるサービス利用を制限したMongoDBの新ライセンス「SSPL」を理由にDebian、Fedora、RHELがMongoDBの配布取りやめを表明 MongoDBがAWSなど大手クラウドベンダによるサービス化に反発し、商用サービス化を制限する新ライセンスに変更したことは以前の記事で紹介しました。 参考:Redis、MongoDB、Kafkaらが相次いで商用サービスを制限するライセンス変更。AWSなどクラウドベンダによる「オープンソースのいいとこ取り」に反発 新ライセンスはAGPLをベースにMongoDBが独自に作成したもので、「Server Side Public License」(以下、SSPL)と呼ばれています。 SSPLではサービス提供元もソースコード公開を義務化 SSPLでは、MongoDBをサービスとして提供する場合、サービス提供元が独自に変更した部分を含めて
バックナンバー: 2018: 1月 2017: 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 8月 | 9月 | 12月 Python 3.7 がベータになり、大きな変更はなく安定期に入りました。 その間、Python の言語自体やエコシステムに関して重要な話題が幾つかありました。 pypi.python.org から pypi.org へ 長年 Python のエコシステムを支えてくれていた PyPI がリニューアルしました。 Python 3 への移行を始めとしてモダン化され、 Markdown で書いた README をレンダリングできるようになるなどの改善も入っています。 IRC から Zulip chat へ freenode に python-dev という IRC チャンネルがあるのですが、新しい貢献者がコミュニケーションを取るのに今更IRCを使うのはハードルが
Fedora 25ではRust言語のコンパイラなどが標準コンポーネントとして含まれることに。理由は、デベロッパーにもっとも愛されている言語だから 今年2016年11月頃にリリース予定のFedora 25には、モジラが開発しているRust言語のコンパイラなどが標準コンポーネントとして採用されると、InfoWorldの記事「The next version of Fedora picks up Rust」で報じられています。 Rust言語はモジラが中心となってオープンソースで開発されているプログラミング言語です。C言語のように低レベルのシステム開発向けに作られた高速に実行できる言語ながら、不正なメモリ領域を指すポインターなどを許容しない安全なメモリ管理と、マルチスレッド実行においてデータ競合を排除した高い並列性を実現している点が特長です。 モジラは現在、Rustを使って新しい高速ブラウザエンジ
2014年6月10日、とうとうRHEL7が正式リリースを迎えた。RHEL7での変更点については、このスライドに詳しく記載されているが、今回の記事では特に大きな変更点である「Systemd」について解説していきたいと思う。 Systemdは従来のinit/Upstartの代替であり、非常に高速なシステム起動・終了や、様々なシステム管理機能を提供する。ただし、その仕組みや管理方法は従来のinit/Upstartとは大きく異なり、init/Upstartに慣れ親しんだ方は習熟に時間を要するだろう。 Systemdは様々な機能と役割を持っているが、今回の記事ではSystemdによるシステム起動に焦点を当てた内容とさせていただく。Systemdを利用したシステム管理については、後日別の記事を投稿する予定だ。なお、当記事はRHEL7のベースとなっているFedora19を元に動作確認させていただいた。
はじめに DNFはyumの後継であり、Fedora 22からyumに代わりデフォルトのパッケージ管理システムとして採用されている。 何故DNFが作られることになったかというと、yumはPython 2とPython 3の両対応ではなくPython 2でしか動かないため、yumを使い続ける限りPython 3をOSのデフォルトにすることができないからである。 yumをPython 3に対応させるより、Python 2,3両対応のパッケージ管理システムを新しく作り直した方が良いという判断がどこかで行われたと思われる。 もっともFedoraでPython 3がデフォルトになるのは遅延してFedora 23からと現在予定されるようになってしまったが。 RHEL/CentOSでもPython 3がデフォルトになるタイミングでyumからDNFに移行することになるだろう。 RHEL 7.x/CentOS
Do you wonder why you don’t have yum package installed on the Fedora 22 clean installation and why you get warnings when calling /usr/bin/yum executable or any yum-util plugin about deprecation of Yum? You see right, Yum is gone. Literally. And DNF is the new default Fedora package manager. DNF is fork of Yum with the state-of-art SAT-based dependency solver and was supposed to replace Yum in Fedo
CentOSがRed Hatとの共同開発体制を発表。引き続きRed Hatからは独立しつつ、開発支援などを受け入れ Red Hat Enterprise Linux互換のフリーなLinuxディストリビューションとして、多くのホスティングサービスやクラウドなどで広く利用されているCentOSが、Red Hatとの共同開発体制を発表しました。CentOSの発表から引用します。 With great excitement I'd like to announce that we are joining the Red Hat family. The CentOS Project ( http://www.centos.org ) is joining forces with Red Hat. Working as part of the Open Source and Standards tea
Linuxの起動処理は、これまでinit/upstartと呼ばれる仕組みで行われていました。Red Hat Enterprise Linux 7 (RHEL7)では、これが、systemdと呼ばれるまったく新しい仕組みに置き換わります。Fedoraでは、すでに先行してsystemdが採用されていますが、この連載(?)では、Fedora 17での実装をベースとして、systemdの考え方や仕組み、利用方法を説明していきます。今回は、systemdの動作の基礎となる「Unit」の概念を理解します。 systemdを採用したFedoraでLinuxの基礎を学びなそう!という方には、「「独習Linux専科」サーバ構築/運用/管理――あなたに伝えたい技と知恵と鉄則」がお勧めです。(^^/ systemdの考え方 参考資料 ・Rethinking PID 1:systemdの開発者であるLennart
Fedora 19アルファ版のパスワード作成画面では、確認入力フィールドでパスワードがマスクされず、そのまま表示されるという。ただし、表示されるのは確認入力フィールドにフォーカスがある場合のみで、別のフィールドにフォーカスが移動するとマスクされるそうだ(Red Hat Bugzillaのバグリポート、 Fedora開発者向けメーリングリストのアーカイブ、 本家/.)。 Anacondaの開発者、Chris Lumens氏のバグリポートに対する回答によると、この動作はバグではなく意図したものだという。このような動作は採用例が増えており、パスワードをマスクしてもキーボード上の指の動きを見られてしまえば意味がないなどとしている。また、パスワードを表示することでキーボードレイアウト関連の問題を回避することもできるとのこと。これに対し、Fedoraコミュニティーの開発者向けメーリングリストでは、セキ
昨年末から、代表的なオープンソースDBMSであるMySQLを巡る話題が、Linux関連のニュースサイトをにぎわせている。MySQLといえば、拡張性や保守容易性、参照性能などが優れるという特徴を持ち、Yahoo!やTwitter、モバゲーといった巨大サイトをはじめとする各種Webシステムに利用されている。約2年半ぶりにバージョンアップが行われ、新版(5.6)が2013年2月にリリースされたわけだが、それがにぎわいを呼んでいるわけではない。 Linuxカーネルが1991年に登場してから既に20年以上が経過し、いまではそれを使いやすくするために各種オープンソースのソフトウエアを組み合わせたLinuxディストリビューションが数百種類も開発されている。その中でも、開発コミュニティーの活動が活発で、他ディストリビューションに大きな影響を及ぼしているFedoraやArch Linux、Slackware
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