菓子チェーン「シャトレーゼ」の業績が好調だ。シャトレーゼホールディングス(甲府市)の連結売上高は、2021年3月末で約860億円。19年の約662億円から200億円近くも伸びており、コロナ禍にもかかわらず、勢いがむしろ加速しているほどだ。15年の年商は約540億円だった。店舗数は約600店を数える。 この背景として、従来のシャトレーゼに加えて、新たに展開したプレミアムブランド「YATSUDOKI(ヤツドキ)」の貢献が大きい。ヤツドキは19年9月、東京・銀座に1号店をオープン。八ヶ岳の厳選された素材にこだわったコンセプトが支持され、首都圏と関西を中心に19店舗にまで増えた。 当初は銀座、青山、白金台などといった東京都心のプレミアムなイメージが高い場所を選んで出店していた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で、生活者が自宅付近で消費する傾向が高まったため、通行量の多い駅の近くも選択肢に入って