北米マーケットでスバルが躍進を遂げている。販売台数ではまだまだトヨタとホンダに水をあけられているが、利益率では上回り、まさに絶好調。とにかく作っても作ってもクルマが足りない状態だ。躍進の原動力になっているのは、2014年に登場した「アウトバック」だ。 スバルは北米の工場をやりくりして、可能な限りの増産体制を整えつつある。年産100万台のラインも見えてきた。100万台という数字はメーカー規模の1つの分水嶺になるらしく、小規模メーカーの挑戦目標になりやすい。 スバルとしては何とかこのラインを突破し、次のステージに進みたいところだ。ただし、1990年代のマツダのように、この分水嶺を無理に越えようと背伸びをして危機に陥った前例もある。 実力に応じて粛々と売り上げを伸ばしてきたメーカーが、今まで意識しなかった100万台を視野にとらえたとき、つい無理しがちになる成長の難所の1つなのだ。今回はスバルがこ