レノボ・ジャパンは2月下旬から、山形県米沢市のNECパーソナルコンピュータ米沢事業場において、ThinkPadシリーズのCTO(Configure To Order:注文仕様生産方式)生産を開始。それを記念した植樹式が、2015年3月18日、同事業場で行われた。
ThinkPad伝統の7段配列キーボード……こんな風なことを最初に言い出したのは誰なのだろう。少なくとも、16年ほど前、筆者がこの業界に入った時にはすでにThinkPadのキーボードに対する定番の表現として定着していたと思う。 クラシックThinkPadが7段キーボードをやめたことについては、ここ1~2年ほど、さまざまなところで語られている。一新したこと自体にそれほど異論はない。しかし、どこを見てもどうしてももやもやした感じがつきまとう。「配列自体に特に思い入れはないが、7段配列へのこだわりや7段配列を否定されると何だかね」……そんなもやもやを感じている人もいるのではないだろうか。 筆者もそうだ。何か7段にこだわるのは過去を引きずっている古い人間、時代に適応できない人種、そんな風に言われているような気がしてならない時があるのだが、そんな空気には全力で反発したい。しかし、自分としても配列その
IBMは1990年代にThinkPadを生み出した際に、ノートPCにおける黄金の品質水準というべきものを打ち立てた。しかし同社は2005年にPC市場から撤退し、PC事業(デスクトップPCとノートPCの双方)をLenovoに売却してしまったのだ。その後、ThinkPadの品質はまだ維持されているのだろうか、それとも低下してしまっているのだろうか? IBMが最初に発売したポータブルPCは、どうにか持ち運べる「Osbourne 1」と大差ないものであった。同社はその後、ラップトップPCを発売したものの、ノートPCメーカーとして注目を集めるようになったのは1992年のThinkPad発売以降のことである。IBMのThinkPadは1990年代から21世紀初頭にかけて、ノートPCのスタンダードモデルと言ってもよい存在であったのだ。 IBMは何年もの間、市場シェアではDellとHPに次ぐ第3位に甘んじ
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