追記(2023.09.13) X にて、この記事が引用されて多くの議論が投稿されました。 それらの多くは以下の通り「ALB等の利用できる環境の現代であればもうNginxコンテナは不要」という内容が多数です。 その上で、本文に入って頂ければと思います。一部「いいね」が多いポストを貼り付けさせていただきます。 本文にショートカットしたい場合は、ここをクリック ここから本文 以前、チームで以下のような会話が生まれました。 「コンテナに nginx 立てずに、直で rails Appサーバに ALB から流せばいいじゃん?」 みたいな話。その際に理由を即座にレスできなかったので、調査しました。 puma や Unicorn はあくまでAppサーバなのでユーザ直アクセス用途として設計されていない バッファリング処理が弱い バッファリング処理(処理速度や処理にかかる時間の違いを調整すること) ngin
近年のスマートフォンでは、iPhoneだけでなく、Android端末でも外部メモリスロットを使用できない機種も多く存在している。その理由はなぜか、考察したい。 外部メモリスロットを搭載しないスマートフォンの代名詞として、AppleのiPhoneが挙げられる。加えて近年ではAndroidスマートフォンにおいても、10万円クラスのハイエンド機種を中心に外部メモリスロットを利用できない機種が販売されている 2021年、日本でキャリアが発売した10万円以上のスマートフォンにて、外部メモリスロットを利用できる機種は、ソニーのXperiaシリーズとシャープのAQUOS R6(ソフトバンクより発売のLEITZ PHONE1を含む)にとどまった。SIMロックフリーで展開されたハイエンド機でもASUS Zenfone 8 Flipに限られる。 ハイエンドと呼ばれるスマートフォンで外部メモリスロットが利用でき
ここ数年で急速にOSSコミュニティが拡大している中国。クラウドネイティブ、スマートフォン前提の開発コミュニティだけに、OSやプログラミング言語といった、これまでの代表的なソフトウェアとは違うOSSが登場してきました。いくつか代表的な分野のOSSを紹介しましょう。 「世界の工場」を形作る、ネットワーク前提の組込みOS アリババ集団のAliOS Things、テンセントのTencent OS Tiny、ファーウェイのHarmony OS Embeddedと、中国テックジャイアントが、それぞれオープンソースで、ネットワーク接続が前提の組込みOSを公開しています。 AliOS Things(Open Source Chinaリポジトリ) Tencent OS Tiny(Open Source Chinaリポジトリ) Open Harmony(Giteeリポジトリ) アリババは、このAliOS Th
Amazon Web Services(AWS)は、米ラスベガスで年次イベント「AWS re:Invent 2019」を開催中です。 開催3日目に行われたキーノートスピーチには、同社CEO Andy Jassy氏が登場。 x86プロセッサのサーバと比較して、40%も価格性能比が高いとのこと。 チップデザイン会社の買収がターニングポイントだったとAndy Jassy CEO Jassy CEOは、2015年にAWSがイスラエルのチップデザイン会社であるAnnapurna Labsを買収したことが、同社にとってターニングポイントだったと振り返ります。 同社がAnnapurna Labsを買収した当初の目的は、Amazon EC2におけるサーバの仮想化機能をより高性能化するためにハードウェアへのオフロード用ASICを自社で開発するためだと説明されていました。 このASICは「Nitro Syst
オープンソースのルネッサンスは進行中 フリーからSaaSまでのオープンソースの歴史 オープンソース0.0 – 「フリーソフトウェア時代」 オープンソース1.0 – サポートとサービスの時代 オープンソース2.0 – SaaSとオープンコアの時代 オープンソースの好循環 Business Success Centersを支える三本の柱 プロジェクトコミュニティフィット プロダクトマーケットフィット(PMF) バリューマーケットフィット 事業モデルの選択 クラウドと競争の壕 (moat) 市場開拓——オープンソースはファネルのトップ 第一段階:認知と感心 – 開発者コミュニティのマネジメント 第二段階:検討 – プロダクトマネジメント 第三段階:評価と意図 – 見込み客の獲得とビジネスデベロップメント 第四段階:購入と拡大 – インサイドセールスとフィールドセールス 成功と失敗はどのような姿を
「Microservices時代の監視設計」と言うエントリーを書きたいのだけど、そもそもなんでMicroservicesで作る必要があるのかというところを先に書く必要があると感じたので私見を述べてみる。すでにMicroservicesで作っている人からすると「何をいまさら」と言う内容も多いかもしれません。 Microservicesでなぜ作るのか ドメイン分割のレイヤーの変遷 今は成長段階 Microservicesのメリットとアーキテクト クラウドはフレームワークになった 共有データベースアンチパターンとMicroservices設計 Microservices時代の監視設計 参考図書など Microservicesでなぜ作るのか 身も蓋もないことを書いてしまうと、これはもう「潮流がそうなっているから」ということだと思う。業界がそういうアプリケーションの作り方をしてノウハウを貯めていく流
Amazon Web Services ブログ 新機能 – EC2 A1インスタンス – ARMベースのAWS Gravitonプロセッサーを搭載 今年の初めに私がAWS Nitroシステムについてご紹介したとき、この数ヶ月のうちに、AWS Nitroによってこれまでよりも速く新しいインスタンスタイプを提供できるようになります、とお約束したのを覚えているでしょうか。私たちはこの言葉どおり、より多くのメモリを搭載したR5とR5dインスタンス、高クロック周波数で動作するz1dインスタンス、バースト可能なt3インスタンス、12TiBものメモリを選択可能なハイメモリインスタンス、それからAMDプロセッサベースのM5aとR5aインスタンスを提供してきました。EC2インスタンスをホストするハードウェアの能力を最大限に活用しながら、私たちはAWS Nitroシステムを構成する専用のハードウェアと軽量ハイ
正しく運用されているかを評価するのが監視である~ゼロからの運用監視設計(前編)。July Tech Festa 2016 運用監視の自動化は、複雑化するアプリケーションやサービスに対して効率的かつ確実な運用監視を実現する上で、またコスト削減の意味でも重要な要素になってきています。運用監視の自動化は、どのように考えて実現していけばいいのでしょうか。 7月24日に産業技術大学院大学で行われたイベント「July Tech Festa 2016」のセッション「運用自動化のための Re:ゼロから始める監視設計」は、そのための知見を得る上で大変参考になるものでした。この記事では、そのダイジェストを紹介します。 運用自動化のための Re:ゼロから始める監視設計 前佛雅人氏。 今日の私の話は、業界経験が豊富な方には当たり前すぎる内容かも知れませんが、自分だったら20年前にこれを知りたかったな、ということを
ニュース 「ディスクの信頼性を下げてよい」 GoogleがHDD業界にクラウド時代の提案 (2016/3/7 09:41) 次へ 需要爆発でコストが膨らむ 1 2 3 「データ損失の可能性が高くなってもよいので、キャパシティとシステムの性能にフォーカスしたディスクを」。巨大なデータセンターを世界で運用するGoogleが、こんな要望をブログに綴った。クラウド時代に合う新しいアプローチが必要というが、いったいどんなものか? この変わった要望にハードウェアベンダーは応じられるのだろうか? ディスクをグループ化してパフォーマンス改善 「Googleはデータセンター向けの新しいディスクを求める」。Googleのクラウド事業「Google Cloud Platform」の公式ブログが2月23日付で、こう題したエントリーを公開した。同時期に開催されていたイベント「2016 USENIX conferen
まずはアイコン素材配布サイトから。 今は無料で使えるアイコン素材配布サイトが多いので、ここからダウンロードしてデザインする時に使う人も多いのではないでしょうか。まずはそのアイコン素材配布サイトで”save”と検索した結果を見てきます。 iconmonstr http://iconmonstr.com/ 以前にもMEMOPATCHで紹介した事のあるサイトです。ここはフロッピーディスクもありますがクラウドっぽいアイコンや下向き矢印のアイコンもありますね。 softicons http://www.softicons.com/ こちらはほとんどフロッピーディスクのアイコンです。しかも立体的なアイコンが多いです。 iconfinder http://www.iconfinder.com/ こちらもフロッピーディスクのアイコンが多いですが、下矢印やチェックマークもあります。 次に有名なサービスやアプ
AWSクラウドデザインパターンとは? AWSクラウドデザインパターン (AWS Cloud Design Pattern, 略してCDPと呼ぶ)とは、AWSクラウドを使ったシステムアーキテクチャ設計を行う際に発生する、典型的な問題とそれに対する解決策・設計方法を、分かりやすく分類して、ノウハウとして利用できるように整理したものである。 これまで多くのクラウドアーキテクト達が発見してきた、もしくは編み出しきた設計・運用のノウハウのうち、クラウド上で利用が可能なものをクラウドデザインのパターンという形式で一覧化し、暗黙知から形式知に変換したものであるといえる。 パターンの中には、クラウドでなくても実現できるもの、今まででも実現されていたものも含まれているが、クラウド上でも今まで通りのアーキテクチャが実現でき、かつクラウドを利用する事で、より安価にそしてより容易に実現できるものは、CDPとして収
言うまでもなく、COBOLなベテランは非同期バッチ処理の達人が多い。 日本ではこの手のベテランが多い。 まず世界でも例がないほどだと思う。 クラウド時代はむしろ非同期処理のオンパレードであり、 学ぶべき点はたくさんある。 こと運用レベルや、対障害設計は神レベルの人が多いので まじでノウハウは受け継ぐべし。 個人的に達人系の技のポイントをまとめておく 1.コンテキストを外部から与える 一種のDI的な考え方である。 但し、あくまで運用目線であることが重要。 通常のDIは開発効率を目的に考えていることが多く見受けられるが 非同期処理についてのDI的な考えは運用効率性の重視だ。 対障害設計をする上で、もっとも大事なことは 「コンテキストがまっさきに見えることだ。」 これはDI的は発想とはまるで違う。 今走っている処理は、 ・どういうモノで、 ・何を想定していて、 ・どういうスケジュールになっていて
日本マイクロソフトから、突如新たな萌えキャラが登場した。おいおい、御社には『窓辺ななみ』さんがいるというのに、どうしたんだい? 窓辺ななみさんの立場は一体どうなるのだろうか!! 金髪でちょい垂れ巨乳なクラウディアたん……はぁ~いいなぁ。アンダーリムな眼鏡っ娘だし。とりあえず、ASCII.jp編集部に「この新キャラって何よ?」と聞いてみたら、日本マイクロソフトの「公式」キャラで、日本マイクロソフトが推しているクラウドプラットフォーム“Windows Azure”の日本発なマスコットキャラだそうな。その名も「クラウディア・窓辺」。 え、窓辺? 元祖・ななみたんはどうなる? いやまぁ、ななみんより、クラウディアたんのほうが筆者的に好みなんだけど……っていうか、何でセルフ二次創作してるんだろう……。考え出すと、疑問が真夏の入道雲のようにもくもくと膨らんでいく。 「あの~、品川(日本マイクロソフトの
2011/06/13 GoogleとAppleのクラウドの違い AppleがiCloudを発表し、Googleとの違いは様々な所で論評されてきたが、簡単に言ってしまえばGoogleは「クラウド=コンピュータ」、Appleは「クラウド=ソフトウェア/サービス」となっている。Pascal-Emmanuel Gobry氏は「GoogleにとってiCloudは煩わしく、Microsoftにとっては屈辱だ」と題する記事を書いている。Appleのクラウドのビジョンは、ほとんどMicrosoftのクラウドのビジョンとほとんど同じである。Microsoftがずっと前にやっておくべき事をAppleがやってしまった。GoogleとAppleのクラウドのビジョンの違いは、Googleにとっては「クラウド+ウェブ」を意味し、Appleにとっては「クラウド+ソフトウェア」を意味する。Googleは、クラウドコンピュ
日経コンピュータ2010年9月15日号で記者は、OSS(オープンソースソフトウエア)の特集記事を執筆した。このOSS特集には、LinuxやPostgreSQL、JBoss、Tomcat、Asterisk、OpenOfficeなどの話題は、一切載っていない。この特集は「クラウド育ちのOSS」を取り上げたものだからだ。 クラウド育ちのOSSとは、クラウドコンピューティングの世界で磨かれた技術をベースにしたOSSのことである。本特集では具体例として、分散バッチ処理ソフトの「Hadoop」、キーバリュー型データストアの「Cassandra」、IaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)構築ソフトの「Eucalyptus」や「OpenStack」などを取り上げた。 米グーグルなど大手クラウド事業者は、数十テラ~数百ペタバイトというデータを安価に処理するために、システム基盤ソフトを自社開発し
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