大阪・伊丹空港で昨年3月、離陸前に滑走路手前で待機するよう指示されていた全日空(ANA)18便が管制官の許可がないまま滑走路に入り、同じ滑走路に着陸しようとしていたジャルエクスプレス(JEX)機が着陸をやり直したトラブルで、運輸安全委員会は26日、18便が、似た便名のANA181便に対する滑走路進入許可を、自機への許可と勘違いしたことなどが原因とする調査報告書を公表した。 双方のANA機とも管制官の指示に2回にわたり便名を名乗って返答していたが、それがほぼ同時だったため、2回とも無線が混信し、管制官には181便からの返答しか聞こえていなかった。 報告書によると、トラブルは昨年3月20日午前9時20分ごろ発生。管制官はA滑走路から181便を離陸させた上でJEX機をB滑走路に着陸させ、その後、18便をB滑走路から離陸させようと考えていた。 ところが、管制官の「181便、離陸準備はできまし