1858年の「日英修好通商条約」締結から150周年を迎えた2008年から09年にかけて、日本と英国で多彩な関連行事が華やかに開催されたのは記憶に新しい。中でも日本酒関連のイベントは、ロンドンでも大きな話題となった。昨年11月中旬、英国議会開会を祝って上院が開催したパーティーで、通常供されるシャンパンやワインに代わって、昨年は威風堂々と日本酒の樽が登場。英国国会議事堂で英議会史上初めて日本酒が振舞われた。昨今、海外で大きなブームを巻き起こしている日本酒が、英国会において華麗なるデビューを飾ったのだ。「パーティーにはロブスターやサーモンなど日本酒にも合う料理も並び、国会議員たちは口々に“おいしい”“素晴らしい”と、お褒めの言葉をいただいた。また、“冷やして飲むサケは初めて”など予想以上の良い反応に、英国での日本酒人気の高まりの予感を感じた」と語るのは、パーティー会場に駆けつけ、実際に上院議員2