110歳以上の「超長寿者」の血液から、iPS細胞(新型万能細胞)を作ることに、慶応大学の広瀬信義講師と湯浅慎介講師のチームが成功した。 この成果をもとに、チームはiPS細胞から血管や心筋などの細胞を作って性質を調べ、ゲノム(全遺伝情報)を解析して遺伝子の特徴も明らかにする計画。長寿の秘密の解明が期待される。 100歳以上の長寿者は全国に4万7000人以上いるが、このうち、110歳以上の超長寿者は60人ほどしかいない。チームは、このうち13人の男女の協力を得て血液を採取、4人の血液からiPS細胞を作製し、残りの血液を凍結保存した。 超長寿者は、動脈硬化やがんなどの病気が一般の人に比べ少ないことが知られている。細胞の防御機能が高いと考えられるが、詳しい理由はわかっていない。
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