経済産業省は8日、携帯電話をリサイクルに出すと最高5万円の商品券があたる回収促進事業で、1カ月あまりで22万台を超える端末が集まったと発表した。携帯電話には金や希少金属が多く使われており、金なら9キロ(約3千万円相当)が回収できる見込みだ。 希少金属を多く含むため「都市鉱山」とも言われる携帯電話だが、使わなくなった携帯電話を「思い出」として保管する人も多く、回収率は低下傾向にある。このため経産省は昨年11月21日から、家電量販店など約1800店で回収促進事業「たんすケータイ あつめタイ」を始めた。 年末までの回収台数は22万4680台で、半数の人が2台以上の携帯電話を持ち込んだという。賞金のなかった前年同期と比べ、回収台数が30倍以上になった業者もあり、経産省は「賞金の効果が出た」としている。同事業は2月末までの期間限定で、費用対効果を分析する。今後は民間の取り組みに任せるという。