吉田秋生『海街diary4 帰れないふたり』(小学館)。 もう、僕が何かいう必要はないですが、いいです。 しみじみと、人の生きにくさや優しさやいきかいが心に染み込んできます。 どうしようもなさやあきらめ、も。 気遣われることの幸せと、同時に、責められているような苦しさとか。 こういう作品があるって、すごくいいですね。 僕にとっては、1巻で、継母の元にいた四女のすずに、鎌倉に帰る三姉妹がかけた言葉、「あたしたちと一緒に暮らさない?」がすごくいい言葉として残っているんだけど、それ自体は日常的な言葉なので、それだけとってきてもよさがわからない。そういう作者の距離感が好きですね。ときに、すぅっと抜けのある余白を使って、重くなりがちな主題を軽やかに読ませる距離感も。 海苔のかかった「しらすトースト」がうまそうです。食いたい。 ジンジャー・ミルクティは想像がつくが、「しらすトースト」と一緒にするとどう