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書評と思想に関するshino-katsuragiのブックマーク (1)

  • おっぱいは誰のものか?『乳房論』

    問:おっぱいは誰のものか? 答:それを持つ人のもの 2行で終わるはずなのだが、『乳房論』を読むと、こんな単純なものではないようだ。この答えに至るまでに様々な紆余曲折があり、今でも続いていることが分かる。 書は、人類史を振り返り、西洋を中心とした乳房をめぐる欲望の歴史をたどっている。乳房に対する概念は一様ではなく、それを求める人や時代や文化によって尊ばれ・蔑まれ・弄ばれてきたという。 著者はマリリン・ヤーロム、スタンフォード大学のジェンダー研究所の上級研究員である。 彼女は、乳房に対する視線、すなわち乳房がどのように見せられ、見られてきたかという観点から振り返る。絵画や彫刻、映画やポスターに現れる、ビジュアルとしての乳房だけでなく、詩歌や論文、プロパガンダに現れるレトリックとしての乳房にも着目する。さらに、乳房がその時代や文化圏でどんな役割を果たしたかという機能面にまで掘り下げている。

    おっぱいは誰のものか?『乳房論』
    shino-katsuragi
    shino-katsuragi 2019/11/27
    「女性は生まれつき与え、愛し、自己犠牲的で、依存的な生き物であるというルソー主義者の理想が、理想的な母親のあり方という新思想の基本を形成し、200年にわたってヨーロッパと米国を支配する思想となった。」
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