この本ではじめて、行政書士と弁護士の間に「縄張り争い」があるということを知った。 この本の魅力はどこにあるのか この本は実話系の漫画だ。行政書士である主人公(シバタ・タカヒロ)が大阪弁護士会から「非弁活動」(弁護士でもないのに弁護士にあたる活動をしたという弁護士法違反の行為)をしたとして告発されたのである。シバタはむろんそんな告発を批判する。自分のやったことは行政書士として当たり前のことで、非弁活動でも何でもない、というわけである。本書はシバタの妻(シバキヨ)が描いたものだ。 本書について斬込隊長こと山本一郎が書評を書いているが、 たまに、結構本腰で歯車に立ち向かう人たちがおるわけですけれども、ああいうプレッシャーへの対処って完全にダークサイドに落ちるか無条件降伏するかというような極論に走りがちで、陰謀論者になったりアウトサイダー同士でつるんで傷を舐めあって体制批判に精を出したりするのが通