アイルランド西部で6月1日、地中から2000年前に作られたとみられるバターの塊が見つかった。FOXニュースなどが報じた。 発見者は、燃料用の泥炭の採取を職業にしているジャック・コンウェイさん。ミース州ドレイクラスの自宅近くの沼地を5mほどの深さまで掘っていたところ、強い匂いを放つ重さ10kgのバターの塊が出てきた。ラグビーボールくらいの大きさだったという。
奈良県御所(ごせ)市の秋津遺跡にある弥生時代前期(約2600~2400年前)の水田跡で、当時のものとみられる玄米11粒が見つかった。 保存状態は極めて良好で、弥生人がどんな米を栽培して食べていたのかを具体的に解明する手がかりになるという。 今月12日、稲村達也・京都大教授(栽培システム学)が県立橿原考古学研究所の研究集会で発表した。 玄米は昨年11月に出土。長さ4ミリ前後の茶色で、もみはなかった。保存状態が良かったのは水分の多い泥に封じ込められて外気に触れなかったためとみられ、弥生時代の米が炭化せずに見つかるのは珍しいという。今後、同研究所とともにDNA分析や放射性炭素年代測定を進め、品種などを特定したいとしている。
夜道にぽつんと灯る明かり。遅くまで仕事をして帰ってきた堀越二郎は、その明かりに近づいていく。明かりの先は、駄菓子とパンを商う店。二郎は「シベリアを2つおくれ」と言う。それを聞いて店主は、パンの間に黒いものを挟んだサンドイッチ状の三角形のものを新聞紙に包んで渡す――。 これは、2013年7月に封切りになった宮崎駿監督の最新作「風立ちぬ」の1シーンだ。主人公の二郎が買ったこの「シベリア」なるお菓子らしきもの。それがいったい何物なのかとちょっとした話題になっている。 実は私は、この映画を見たときに「あ、あのシベリアだ!」と思った。というのも、本連載で前にメロンパンを調べていたときに、雑誌記事に懐かしのパンとしてシベリアが出てきたからだ。 そこには、カステラもしくはスポンジ生地に羊羹を挟んだもので、日本人が考案したものといった解説があった。いかにも昔の人が考えそうな組み合わせの菓子パンだなあと記憶
【冨岡史穂】縄文時代の草創期に当たる1万5千年前の土器で魚を煮炊きした痕跡を、日英の研究者らが土器の破片から見つけ、11日付英科学誌ネイチャーで発表した。世界最古級の土器の使い方を示す初の発見で、土器作りの発祥と発展の経緯を知る手がかりになるという。 英ヨーク大や新潟県立歴史博物館などの研究チームが、1万1200年から1万5300年前の土器の破片を北海道、新潟、鹿児島など国内13の遺跡から101個集め、表面や付着物に含まれる炭素や窒素の同位体、脂質などを分析した。 大半から、海の魚を高温で調理した際に出るのに近い成分が見つかった。土器の外側からは同じ成分が出ず、煮炊きした痕跡と結論づけた。遺跡の多くは内陸にあるため、サケのように海と川を行き来する魚の可能性があるという。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方) 無料会員登録
「焼き肉」の痕跡が見つかった、南アフリカ北部のワンダーワーク洞窟=米科学アカデミー紀要提供 100万年前の焼き肉の味は――。人類が草木を燃やして肉を焼く料理をしていたとみられる証拠が南アフリカの洞窟で見つかった。米国やカナダなどの研究チームが2日付の、米科学アカデミー紀要に発表した。これまでより30万年ほどさかのぼる発見という。 研究チームは、南アフリカ北部にある奥行き約140メートルの洞窟で地面を掘り、採取した土を薄切りにして顕微鏡で観察。植物の灰と燃えた骨を見つけた。どのように火をおこし、どのような動物の肉を食べたかはわかっていない。骨や土の変化を調べたところ、500度前後で加熱されているものが多かった。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、購読手続きが必要です。購読申し込みログインする今なら最大2カ月無料!サービスのご紹介はこちら関連記事3億年前、森の様子は 中国北部、
以前、調べ物をしていた時に、古代に作られていたある食べ物について知りました。そのお食べ物は砂糖不使用。牛乳のみで作っているのに甘いらしいのです。 その食べ物の名前は「蘇(そ、「酥」とも書く)」。飛鳥時代から作られていた乳製品で、とても美味しいらしい。 実際に作ってみました。 (馬場 吉成) 昔はかなり高級な物だったようだ 蘇は古代のチーズとも呼ばれています。日本では、最も古いもので7世紀末の飛鳥時代に製造された記録が残っているそうです。上流階級の人々が滋養をつける薬としてこれを食べ、盛大な宴や儀式の供物としても使わていたのだとか。とりあえず高貴な食べ物のようです。 そして、その作り方。諸説あるようですが、「延喜式」と言われる平安時代の書物にこのように記載されています。 「乳大一斗煎得蘇大一升」 18リットルの乳を1.8リットルになるまで火にかけると蘇が出来る。つまり「牛乳を煮詰めろ!」。そ
奈良時代の役人も肉食べたか 6月18日 4時26分 奈良市にある平城宮跡から見つかった役人たちの排せつ物とみられる土の中から、生に近い肉を食べるとうつるおそれがある寄生虫の卵が見つかりました。仏教が盛んだった奈良時代には、動物を殺すことを禁じる命令も出されましたが、役人の中には、肉食を好む人たちがいたことを示す資料になりそうです。 寄生虫の卵が見つかったのは、奈良時代の都、平城宮にあった役所の跡です。奈良文化財研究所が調査したところ、役人たちの排せつ物とみられる土の中から肉を生に近い状態で食べた場合にうつるおそれがある寄生虫の卵が検出されたということです。仏教が盛んだった奈良時代には、天皇が数回にわたって牛やイノシシなどの動物を殺すことを禁じる命令を出していますが、研究所では、そうしたなかでも役人たちの一部に肉食の習慣があったことを示す発見だとみています。調査にあたった今井晃樹主任研究員は
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