厚生労働省が31日発表した毎月勤労統計調査によると、2009年の冬の賞与は平均38万258円で、前年末に比べて9.3%減った。冬の賞与の減少率としては比較できる91年以降最大で、平均額が40万円を割ったのも初めて。前年比で9.7%減った09年夏の賞与よりは減少幅がわずかに縮まったものの、依然厳しい水準が続いている。 調査は5人以上の常用労働者(パートを含む)がいる3万3千事業所が対象。 産業別では、年末賞与の減少率が最も大きく、1人あたりの平均支給額としても最低だったのが飲食店・宿泊業で、前年末比36.8%減の6万7402円だった。平均支給額で最も高かったのは電気・ガス業で、同5.1%減の81万8923円。働く人が多い製造業は同14.8%減の43万7406円だった。 95年以降の増減率をみると、97年に0.1%減とマイナスに転じた。04年には回復したが、07年は再びマイナスとなった。