大阪府内で昨年、妊婦健診をほとんど受けずに出産した未受診妊婦38人について、大阪産婦人科医会と府が昨年に調査したところ、このうち22人に児童虐待の傾向があり、ネグレクト(育児放棄)が原因で死亡したとみられる赤ちゃんもいたことが21日、分かった。病気の赤ちゃんを置き去りにしたり、最初から自分で育てる気がないなどのケースもあった。子供への愛情が薄いとされる未受診妊婦と出産後の虐待の関連性が浮き彫りになり、対策が求められている。たばこ吸い殻、携帯、ネットカフェ…窒息死 妊婦健診の受診回数が3回以下か、最終受診から3カ月以上が経過していた未受診妊婦148人のうち、医療ソーシャルワーカーが関わるなどした状況が深刻な38人について、出産した病院を通じて調査した。 この結果、20人に育児放棄、2人に身体的虐待が確認された。また38人中、11人に赤ちゃんの兄姉への虐待が疑われた。 育児放棄の20人のうち、