東日本大震災が発生した3月11日、交通がまひしたため、帰宅できず学校で一夜を過ごした小中高校生が、関東1都6県で、少なくとも5万3000人以上に上ることが、各都県教委などへの取材でわかった。 通学距離が長い児童生徒が多い私立校に帰宅困難者の比率が高かった。各校では、食料や毛布の備蓄など宿泊も想定した対策が求められる。 各都県教委などの調査で、震災当日の児童生徒の行動を把握しているのは、全体の6割ほどの5767校の270万505人。そのうち、学校に泊まった児童生徒は778校の5万3255人で、全体の約2%にあたる。公立校は0・4%の9926人だったのに対し、私立校は10・1%の4万3329人に上った。