【長野佑介】阪急阪神ホテルズ(大阪市)系のレストランなどでメニュー表示と異なる食材が使われた問題で、同社の出崎(でさき)弘社長が28日、朝日新聞の取材に対し、誤表示が起きた原因について「従業員らの拡大解釈が過ぎた」との見解を明らかにした。利用者をだます意図はなかったものの、正確性を欠いたとしている。29日に再び記者会見をして謝罪し、管理体制を強化する。 出崎社長は26、27両日、問題があったレストランのシェフらから直接事情を聴いた。この結果、中国産の粉が混じっていたのに「天ざるそば(信州)」と表示したり、既製品を使いながら「手作りチョコソース」と表示したりした例などで、「メニューに無理があり、(レストランの都合のいい)拡大解釈があった」との認識を持ったという。シェフらは顧客を欺く「故意」については明確に否定したという。 一方、「芝海老(えび)」と表示しながら、より安価なバナメイエビを使った