静岡県焼津市は2023年9月12日、子育て支援施設「ターントクルこども館」で23年7月に発生した外装材の剥落事故の原因について、市が設置した「焼津市こども館外壁ほか検証委員会」(委員長:丸田誠・静岡理工科大学理工学部長)の見解を明らかにした。 検証委は、「施工者のミスにより、柱の位置が設計から5cmずれたために生じた外観上のずれを、この施工者がモルタルを塗って補正した際に、外壁コンクリート表面に目荒らしをしなかったことと、モルタルを厚く塗り過ぎたことが落下の物理的な原因」などとした。 事故があったターントクルこども館は鉄筋コンクリート造4階建てで、21年7月に開館した。施工者は橋本組(焼津市)、設計・監理者は水野建築事務所(焼津市)だ。 市によると、23年7月16日午前8時ごろ、施設の職員が建物北東側の芝生広場にモルタルが落ちているのを発見した。剥落したのは地上から2~3mの高さにある2階