情報を経営資源として使うには、情報活用の方法を継続的に改善しようとする姿勢とその能力を指す「情報指向(Information Orientation)」が不可欠になります。今回はこの情報指向を解説します。経営にうまく活用できる情報は、「ヒト、モノ、カネ」に次ぐ第四の経営資源になります。 図1は情報指向を形成する3つの要素を示した「情報指向モデル」です。「ITプラクティス」、「情報管理プラクティス」、「情報活用に関連した行動および価値観」で構成されています。 ITプラクティス ITプラクティスは、技術やツールを使って経営や競争優位性を管理する施策です。図2は、ITプラクティスが具体的にどのようなものかを示しています。以下、構成要素を説明します。 「企業経営に対するIT支援」は、多くの場合、社内外の情報源を監視・解析することで、経営幹部の意思決定を支援する技術や要因です。BI(ビジネスインテリ