安来市広瀬町の比田地区で、恒例のささ巻き作りが始まった。6月上旬にかけて2万本を手作りする予定で、住民らがササの下準備や粉ひきに追われた。 同地区で作られるささ巻きは「あらエッサくんのちまき」として知られる。製造に関わっていた住民グループが解散したため、高齢者施設向け給食サービスを手掛ける忠光フードサービス(松江市浜乃木3丁目)の田辺亮社長(43)が、父親の古里で、祖父母も作っていた比田のささ巻きを復活させようと昨年に業務を引き継いだ。 20日は広瀬町内などから6人が集まり、山でのササ取りや下準備、粉ひきといった作業を進めた。試しに団子をササで巻き、今年のササの状態を確かめた。作業の管理役を務める地元の上廻芳和さん(79)は「伝統ある比田のささ巻きを続けていく」と話した。 送料込みで10本3300円、20本4600円で販売。28日まで受け付ける。問い合わせは忠光フードサービス、電話0852