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文学と物語に関するwhaleboneのブックマーク (27)

  • 市川沙央『ハンチバック』 - Close To The Wall

    文學界(2023年5月号)(第128回 文學界新人賞決定発表) 文藝春秋Amazon文學界新人賞と芥川賞受賞作。難病により背骨が曲がっており人工呼吸器を使って生きる主人公が、中絶という「障害者殺し」が日常化したなかにあって、それなら「殺すために妊娠する障害者がいてもよくない?」と計画する。生きることと殺すことの挑発的な問いを投げかけるばかりか、作品の大枠には「当事者性」についての問いも込められている。 作者が作中人物と同様の疾患だということで「読書バリアフリー」についての問題意識を投げかけ、障碍「当事者」の芥川賞受賞としても話題になった。 健常者社会への批判 作は子供の頃「ミオチュブラー・ミオパチー」という遺伝性筋疾患を発症し、「右肺を押し潰すかたちで極度に湾曲したS字の背骨」を持つ「ハンチバック(せむし)」となり、車椅子を使用し仰臥時には人工呼吸器を装着した語り手の生活と困難が具体的に

    市川沙央『ハンチバック』 - Close To The Wall
  • いつかアニメ化される日を信じて。「日本一厳しい文学賞」京都アニメーション大賞の奨励作『二十世紀電氣目録』 | 本がすき。

    がすき。 > レビュー > 小説, レビュー > いつかアニメ化される日を信じて。「日一厳しい文学賞」京都アニメーション大賞の奨励作『二十世紀電氣目録』 『二十世紀電氣目録』京都アニメーション 結城弘/著 文学界には今も多くの文学賞がある。皆さんもご存知の通りの『直木賞』や『芥川賞』をはじめとした文学賞、ライトノベルやケータイ小説といった賞や、インターネットで公募している賞など、出版業界だけではなく、映画のシナリオや地域密着型の賞も含めれば、膨大な数が存在する。 書店も含めて出版業界全体が低迷していると言われて何年も経つが、良質な物語を求めている読者や企業、クリエイターは、昔に比べると実は増えてきているのではないだろうか。 『涼宮ハルヒの憂』でゼロ年代のアニメーション業界の一躍を担い、今も尚、世界に向けて素晴らしいアニメーションを発信し続けている京都アニメーションも、『京都アニメーシ

  • 野村幸一郎『京アニを読む』 - ぽんの日記

    書の著者は近代文学の研究者。執筆時の肩書は京都橘大学教授となっている。 京アニを読む (新典社新書) [ 野村幸一郎 ] ジャンル: ・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 新書 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 1,080円 冒頭の記述に気を引かれたので引用しておく。 ・・・(略)・・・三〇年前、(差別的な意味での)「マンガ」と馬鹿にされていた村上春樹は今や日を代表する「純文学」作家になってしまい、ノーベル文学賞候補の常連と目されるようになった。・・・・・・/それはともかく、このような村上春樹の「大化け」は私たちを一つの仮説へと導くことになる。それは「今はマンガのように見えている物語もひょっとしたら三〇年後、大化けとまではいかないにしても小化けくらいはするのではないか」という仮説だ。 通俗小説とバカにされていた村上春樹が純文学の旗手とみなされるようになったように、アニメやラノ

  • かちかち山は現代風にアレンジされているのか、ばばあ汁の味 - ネットロアをめぐる冒険

    私は「ネットロア」という語をかなり広義に捉えていて、噂や風説といったもの、そこまではっきりしなくても、「なんとなくぼやっと信じられてそうなこと」までも含んでおります。最近は世の流れで時事ネタを多めに取り扱いますが、私自身は「なんとなくぼやっと」のネタの方が、いつもワクワクしながら取り組めています。 というわけで、今回はその「ぼやっと」ネタの、「現代のむかしばなし、昔よりマイルドになってる説」です。 バアちゃん殺されないとか歴史修正主義者の暗躍がひどい pic.twitter.com/EfpqAPpY5Z — 新米先達mayan (@mayan1969) May 8, 2018 ずいぶん前のツイートですが、最近TLに回ってきたので、へえ、と思った内容です。最近の「かちかち山」は、おばあさんは殺されず、しかも改心したっぽいタヌキと和気あいあいと打ち上げパーティーのように終わるんだとか、そういう

    かちかち山は現代風にアレンジされているのか、ばばあ汁の味 - ネットロアをめぐる冒険
  • 訃報:佐藤さとるさん88歳=児童文学作家 | 毎日新聞

    コロボックル物語シリーズなどファンタジー作品で知られる児童文学作家、佐藤さとる(さとう・さとる、名・暁=さとる)さんが9日、心不全のため亡くなった。88歳。葬儀は近親者のみで行った。喪主は愛子(あいこ)さん。 神奈川県横須賀市出身。横浜市職員、中学教員などを経て、1950年に故いぬいとみこ氏らと同人誌「豆の木」を創刊。54年には実業之日社…

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  • もう一度読みたい:<レクイエム2015>母の強さ 平和を希求 松谷みよ子さん | 毎日新聞

    「大人は子供に『を読め』と言うのではなく、読み聞かせて『語り』で子供を育ててほしい」と話す松谷みよ子さん=東京都練馬区で2014年7月23日、内藤絵美撮影 <老衰のため2月28日死去、89歳> 「またいらっしゃいね」。取材を終え、東京都練馬区のご自宅を辞する時、松谷さんはいつも豊かな笑顔でこう言ってくれた。包み込むように温かいそのほほ笑みは、すべての読者と作品に注がれた、深い愛情が表れているようだった。 0歳児から大人まで幅広く世代を超えて愛される、まれな作家だった。児童文学だけでなく、絵、民話の再話、エッセーと多岐にわたった作品は、誰もが一度は手にしたことがあるだろう。数多くの作品の底流には、平和を希求し、社会の不条理に毅然(きぜん)と立ち向かう母の強さがあった。 「生きた証しを残したかった」。創作の原点に70年前の戦争があった。空襲が激しくなり死と隣り合わせの日々のなか、小さなメモ

    もう一度読みたい:<レクイエム2015>母の強さ 平和を希求 松谷みよ子さん | 毎日新聞
  • ぷらたなす

    発行 東京都立多摩図書館児童青少年資料係 〒190-8543 東京都立川市錦町6-3-1 電話 042-524-6428(ダイヤルイン) 都立図書館ホ-ムペ-ジのアドレス http://www.library.metro.tokyo.jp/

  • Amazon.co.jp: (P[あ]2-1)光車よ、まわれ! (ポプラ文庫ピュアフル あ 2-1): 天沢退二郎: 本

    Amazon.co.jp: (P[あ]2-1)光車よ、まわれ! (ポプラ文庫ピュアフル あ 2-1): 天沢退二郎: 本
  • カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 RUR――ロッサム世界ロボット製作所 R.U.R. (ROSSUM'S UNIVERSAL ROBOTS)

    RUR――ロッサム世界ロボット製作所 R.U.R. (ROSSUM'S UNIVERSAL ROBOTS) カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 ハリィ・ドミン…………RUR代表取締役 スラ………………………ロボット(♀) マリウス…………………ロボット(♂) ヘレナ・グローリィ……RUR会長の娘 ガル博士…………………RUR生理研究局主任 ファブリ技師……………RUR技術担当主任 ハレマイヤ博士…………ロボット心理教育研究所所長 アルクイスト建築士……RUR労働局主任 ブスマン部長……………RUR営業部部長 ナナ………………………ヘレナの乳母 ラディウス………………ロボット(♂) ヘレナ……………………ロボット(♀) プリムス…………………ロボット(♂) ロボットA ロボットB ロボットC 執事ロボット その他適宜たくさんのロボット 第一幕 RURロボット製造工場、社

  • アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ Antoine de Saint-Exupery 大久保ゆう訳 あのときの王子くん LE PETIT PRINCE

    あのときの王子くん LE PETIT PRINCE アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ Antoine de Saint-Exupery 大久保ゆう訳 子どものみなさん、ゆるしてください。ぼくはこのをひとりのおとなのひとにささげます。でもちゃんとしたわけがあるのです。そのおとなのひとは、ぼくのせかいでいちばんの友だちなんです。それにそのひとはなんでもわかるひとで、子どものもわかります。しかも、そのひとはいまフランスにいて、さむいなか、おなかをへらしてくるしんでいます。心のささえがいるのです。まだいいわけがほしいのなら、このひともまえは子どもだったので、ぼくはその子どもにこのをささげることにします。おとなはだれでも、もとは子どもですよね。(みんな、そのことをわすれますけど。)じゃあ、ささげるひとをこう書きなおしましょう。 ぼくが6つのとき、よんだにすばらしい絵があった。『ぜんぶほん

  • ガリヴァー旅行記 - Wikipedia

    『ガリヴァー旅行記』(ガリヴァーりょこうき、英: Gulliver's Travels)は、アイルランドの風刺作家ジョナサン・スウィフトにより、仮名で執筆された風刺小説である。原版の内容が大衆の怒りを買うことを恐れた出版社により、大きな改変を加えられた初版が1726年に出版され、1735年に完全な版が出版された。正式な題名は、『船医から始まり後に複数の船の船長となったレミュエル・ガリヴァーによる、世界の諸僻地への旅行記四篇』 ("Travels into Several Remote Nations of the World, in Four Parts. By Lemuel Gulliver, First a Surgeon, and then a Captain of Several Ships")である。 書は出版後間もなく非常な人気を博し、それ以来現在に至るまで版を重ね続けている

    ガリヴァー旅行記 - Wikipedia
  • 大正期における日米未来戦記の系譜

    (1)はじめに 大正期は、小川未明や秋田雨雀などが平和主義に立脚した童話を書き始める時期である。その一方で、日米未来戦を素材とした空想小説がしきりに書かれるようになる時期でもあった。しかし、後者についてこれを系統だてて論究することは、従来、ほとんどなかったように思う。 日米未来戦記について論じた文献中では、成人むけと子どもむけの作品が別々に取りあげられる傾向にある。例えば、宮崎一雨は子どもむけ日米未来戦記の最も重要な書き手の一人である。だが、『黒船の世紀』(猪瀬直樹 一九九三年六月二〇日 小学館)では名前すら紹介されない。子どもむけの読物については、明治期の押川春浪から昭和期の平田晋策あたりまでが空白になっている。逆に、『少年小説の系譜』(二上洋一 一九七八年二月二五日 幻影城)では、成人むけの読物との関連について触れられていない。 稿では、大正期における日米未来戦を素材とした空想小説

  • 『精霊の守り人』『獣の奏者』の作家・上橋菜穂子さん 創作の源泉とは

    上橋菜穂子は、「世界中の人々は、物語を紡ぐことへの愛を分かち合っている」という信念を持ち、文化人類学の視点から、ユニークなファンタジー小説を書いている。名誉と義務、宿命と犠牲の物語は、新鮮で、まさしく日的である。作品の舞台は、どこか中世の日を思わせるが、彼女自身の手で生み出された世界である。土地の風景や神話の創造のみに甘んじることなく、身分制度の在り方に触れ、また霊的・倫理的領域が互いに及ぼす影響を描いている。彼女の作品の中では、世界は単なる空間ではなく、別の次元に属する世界がつながり合い、関わり合う。異なるファンタジー世界を創り出す卓越した力を持つ作家であり、作品には、知を備えた全ての生き物や自然に対する慈しみと深い敬意が表れている。 (日語訳は国立国会図書館国際子ども図書館より引用) 世界で最高の評価を得た上橋さん。上橋さんの代表作である『精霊の守り人』は、バルサという30歳の女

    『精霊の守り人』『獣の奏者』の作家・上橋菜穂子さん 創作の源泉とは
  • 国際アンデルセン賞に上橋菜穂子さん NHKニュース

    児童文学の分野で世界的に最も権威のある賞、「国際アンデルセン賞」の作家賞に「獣の奏者」シリーズなどのファンタジー小説で知られる上橋菜穂子さんが選ばれました。 国際アンデルセン賞はスイスに部のある国際児童図書評議会が長年、児童文学に貢献してきた功績をたたえて2年に一度、贈っているものでその選考水準の高さから「小さなノーベル賞」とも呼ばれています。 国際児童図書評議会は24日、ことしの受賞者を発表し、作家賞に日の上橋菜穂子さんを選んだことを明らかにしました。 上橋さんは「獣の奏者」のシリーズや「守り人」のシリーズなどの長編のファンタジー・空想小説で知られ、日でも野間児童文芸賞など数々の文学賞に輝いています。 国際児童図書評議会は今回、世界中からノミネートされた28人の作家の中から上橋さんを選んだ理由について「さまざまなファンタジーの世界を築き上げるたぐいまれな才能があると同時にその作品は

    国際アンデルセン賞に上橋菜穂子さん NHKニュース
    whalebone
    whalebone 2014/03/25
    『世界があり、社会があり、多様な文化、価値観、立場があって、その中で人々の葛藤や衝突や、共存の喜びを描こうとしました』
  • 国立国会図書館デジタルコレクション

    whalebone
    whalebone 2014/01/23
    装丁・挿画は棟方志功
  • 語りコラム

  • Amazon.co.jp: イン・ザ・ペニー・アーケード (白水Uブックス―海外小説の誘惑): スティーヴンミルハウザー (著), Millhauser,Steven (原名), 元幸,柴田 (翻訳): 本

    Amazon.co.jp: イン・ザ・ペニー・アーケード (白水Uブックス―海外小説の誘惑): スティーヴンミルハウザー (著), Millhauser,Steven (原名), 元幸,柴田 (翻訳): 本
  • 文学にみる障害者像-小川未明著『牛女』

    小川未明著 『牛女』中原徳子 はじめに小川未明の作品について書くように依頼を受け、正直戸惑った。小川未明といったら幼少時に読んだ『赤いろうそくと人魚』しか浮かばず、人魚って障害者だったの?! と虚を衝かれた。人魚はあくまでも架空の造形ではないか。〈異形の者が見世物小屋に売られる〉という括りではその範疇に入るのかもしれない(実際、見世物小屋には人魚に擬した下肢不全者がいたらしい)が、それでも障害者として論じるのには違和感がある。たとえ未明が、中学時代の下宿先の足の不自由な美しい主婦とその娘から物語の想の一端を得たのだとしても。 遅まきながら未明の小説・童話数篇を読んでみた。『河の上の太陽』は、病気で片目が潰れてしまった少年がいじめに遭ったうえに幼馴染みへの淡い恋心を踏みにじられ世をはかなんで入水自殺するという惻(そく)々と胸締め付けられる物語。抒情的リアリズムの作品。子どものころに読んでいた

  • バルタン星人と原発事故(震災取材ブログ) - 日本経済新聞

    「今の俺たちには『智恵子抄』よりも、バルタン星人のほうがリアルなんだ」福島県郡山市のあさか開成高校演劇部が震災後に作った作品「この青空は、ほんとの空ってことでいいですか?」に、こんなセリフが登場する。作品の舞台は原子力発電所事故を受けた後の、福島県内のある高校の演劇部。部長の女子生徒は、福島の「ほんとうの空」をうたうフレーズで有名な高村光太郎の詩集「智恵子抄」を題材とした芝居を上演しようとする

    バルタン星人と原発事故(震災取材ブログ) - 日本経済新聞
  • かもめのジョナサン - Wikipedia

    『かもめのジョナサン』(Jonathan Livingston Seagull)は、リチャード・バックによる小説。寓話的作品。1970年にアメリカで出版され、最初は当時のアメリカのヒッピー文化とあいまって口コミで徐々に広がり、1972年6月以降に大ヒットした。1970年の初版の英語タイトルは「Jonathan Livingston Seagull — a story.」。ラッセル・マンソン(英語版)によるカモメの写真が随所に挿入されている。全3部構成で出版されていた[1]。 1972年年後半にニューヨーク・タイムズのベストセラーリストの1位となり、38週もの間 1位を保ちつづけた。1972年と1973年の『パブリッシャーズ・ウィークリー』誌の全米週間ベストセラーリスト・小説部門(英語版)でも1位。1973年には当作品を原作とする映画が制作された。1974年10月時点(映画が日で公開された

    かもめのジョナサン - Wikipedia
    whalebone
    whalebone 2012/06/04
    『主人公のカモメ、ジョナサン・リヴィングストンは~飛ぶという行為自体に価値を見出してしまう。』