3月6日の朝日新聞の土曜特集の中の連載(98歳・私の証 あるがまま行く)には、「10年後の日本に向けて」と題する日野原重明氏の提案が掲載されています。いつも将来に夢を託すような前向きの論調に同感することが多かったのですが、今回はこれまで一般に回避されてきた日本の安全保障の問題に勇敢に切り込まれたことに特別の感銘を受けました。 今問題になっている米軍基地の問題についての日野原氏の提案は、以下のようなものです。「10年後に国内の米軍基地をなくす条約を日米間で結び、それを機に日本は『平和の国』として世界に宣言しょうというものです。・・・もちろん今すぐに国内の基地をすべてなくすことはできません。そこで、10年後に基地をよそへ移す約束をする代わりに、移設費用についてはこれまでの米国への感謝も込めて、日本側が負担するという約束をする。・・・そして10年後以降は、在日米軍の駐留経費のうち日本が負担してき