【ロンドン=大内佐紀】海賊対策など海上の安全や船舶の国際的なルールを作る国連の専門機関、国際海事機関(IMO・本部ロンドン)の事務局長選挙が28日行われ、日本政府が推薦した関水康司(せきみずこうじ)IMO海上安全部長(58)が選出された。 関水氏は来年1月1日に就任する。任期は4年。 関水氏はIMO本部で記者団に、「日本式のマネジメントを行いたい」などと抱負を述べた。関水氏は1977年に運輸省(現国土交通省)に入省。89年にIMOに派遣された。日本人が国連専門機関のトップに就任するのは09年に退任した国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の松浦晃一郎・前事務局長以来となる。