社会の高齢化に伴い、地域医療の強化が叫ばれつつある昨今。患者の家族の負担を減らす意味でも、病院や介護施設との連携が、必要不可欠となってきている。 訪問介護や見回りも、もちろん大切なこと。しかし、増え続ける要介護者に対して、アナログだけでは限界がある。今後はITによるシステムの効率化が、進められていくだろう。 今回ご紹介する「みんなのカルテ」も、その1つ。多機関との連携を目的に作られた、クラウド型の電子カルテである。 ・患者の情報をクラウド化して共有 「みんなのカルテ」は、各種医療機関をはじめ、地域包括支援センター、在宅系サービス、施設・居住系サービス、サービス付き高齢者向け住宅、さらに自宅での相互利用が可能なシステム。これまでにない広範囲な情報共有で、より密な看護体制を図るのが狙いだ。 デジタルになじみのない人でも、ストレスなく使えるよう、直感的なインターフェースを採用。紙カルテを扱うイメ