誰もが社名やそのサービスを知りながら、全体像がつかみにくい企業。記者が抱いていたイメージはそうしたものだった。日経ビジネス10月16日号の企業研究「リクルートホールディングス 創造への破壊は続く」では、2018年3月期に売上高2兆円を突破する勢いで成長を続ける同社について詳報した。積極的なM&A(合併・買収)を通じてグローバル化を推進する一方、新たなビジネスの芽を生み出し続けようとする内なるエネルギーの源泉や今後の展望、創業期から育まれてきた企業文化に迫った。 日経ビジネスオンラインでの連動企画の1回目は、創業者である故・江副浩正氏について取り上げる。時代の寵児として賞賛されながら、1988年に発覚した「リクルート事件」で表舞台から姿を消した著名起業家だ。今回、記者はリクルートホールディングスの現社長である峰岸真澄氏をはじめ、多くの役員、現場社員、OBまで多くの関係者を取材。全ての人に、「