小渕優子・前経済産業相の政治資金をめぐり、政治資金規正法違反(虚偽記載など)の罪に問われた元秘書2人の初公判が14日、東京地裁(園原敏彦裁判長)であった。群馬県の前中之条町長・折田謙一郎被告(67)と、小渕氏の資金管理団体の元会計責任者・加辺守喜被告(62)はともに「間違いありません」と起訴内容を認めた。 検察側は「虚偽記載や不記載の総額は約3億2千万円と多額で結果は重大」として折田被告に禁錮2年、加辺被告に同1年を求刑。弁護側は「反省している」などと情状酌量を求めて結審した。判決は10月9日。 検察側によると、小渕氏の資金管理団体「未来産業研究会」(東京)は2006年末まで、慶弔費などの支出を政治資金収支報告書に記載せず、実際の預貯金の残高が収支報告書上の残高より約1億円少なくなっていた。折田被告らはこのずれを解消するため、09~13年分の収支報告書で、未来研から地元・群馬側の政治団体に