倉庫に眠っていた車両を引き渡し。 修理が終わり次第ウクライナに送る スペイン政府が新たに「レオパルト2A4」主力戦車19両をウクライナに供与する方針であることが2024年3月20日、スペイン国内の報道で明らかとなりました。 拡大画像 SBSで修理中の「レオパルト2A4」(画像:スペイン国防省)。 これまでにスペインは10両のレオパルト2A4をウクライナに供与していますが、同タイプの車両はスペイン陸軍の戦車が「レオパルト2E」に置き換わった後に倉庫に保管されていたもので、オーバーホールを行えば戦力化できる車両がまだ残っている状態でした。 車両の点検・修理はゼネラル ダイナミクス ヨーロッパ システムズ(GDELS)が請け負うようで、同グループの子会社でスペイン国内の軍需企業であるサンタ バルバラ システマス(SBS)が前回同様、直接的な修理を担当するとみられています。供与は2回に分けて行われ
すでに撃破された車体もあるみたい。 最前線で使うから優れた防御力も必要 ウクライナ国防省は2024年3月19日、対ロシア戦線で用いられる工兵車両の新たな画像を公開しました。 拡大画像 アメリカ海兵隊のM1「エイブラムス」戦車(画像:アメリカ海兵隊)。 公開されたのは、アメリカ製のM1150 ABVです。この車両は、M1「エイブラムス」戦車をベースに開発された戦闘工兵車両で、ABVとは「アサルト・ブリーチャー・ヴィークル(強襲啓開車)」の略になります。 役割は、戦場に仕掛けられた地雷や即席爆破装置であるIEDなどの除去で、ブルドーザーのブレードや、広範囲の爆発物を除去する地雷除去ライン装薬、地雷除去ラインランチャーなどを装備しています。 第一線部隊に随伴して、最前線で用いられることを想定しているため、工兵車両のなかでは防御力にも優れているものの、それでもウクライナに供与された車両のうちの複数
仏Nexterは3日、ユーロサトリ2022で公開した次期主力戦車のコンセプトモデル「EMBT」の詳細な映像を公開して注目を集めている。 参考:L’ EMBT 個人的には多砲塔戦車ぽっく見えるEMBTよりシンプルなPantherの方が好みだドイツとフランスはレオパルト2(約300輌)とルクレール(約200輌)を更新するため次期主力戦車を共同開発する「Main Ground Combat System(MGCS)」プログラムを進めている最中で、2025年までに技術検証用車輌を製造、MGCSのプロトタイプを製造、各種テストを経て2035年頃に量産車輌の引き渡しを予定しており、本プログラムにかかる最終的な研究開発コストは約15億ユーロ(約1,850億円)を予定している。 最近ではユーロサトリ2022にMGCSのコンセプトモデル「EMBT」を出展して注目を集めたが、仏NexterはEMBTの詳細な映
フランスのルコルニュ国防相とドイツのピストリウス国防相は昨年7月「次期主力戦車(MGCS)開発は新たな段階に入った」という認識を示し、22日に「MGCSの開発及び生産におけるワークシェアを同等にすることで合意した」と発表した。 参考:France, Germany divvy up workload for next-generation tank KMWとNexterの主導権争いに終止符、仏独がMGCSの50対50のワークシェアで合意ドイツとフランスはレオパルト2とルクレールを更新するため次期主力戦車=Main Ground Combat System(MGCS)の共同開発を進めている最中で、2025年までに技術検証用車輌を製造し、プロトタイプ製造、各種テストを経て2035年頃に量産車輌の引き渡しを予定しており、本プログラムにかかる最終的な研究開発コストは約15億ユーロ(約1,850億円
ウクライナはドイツ製レオパルト2A4戦車を追加で取得できる見通しになった。供与国はスペインだ。ただ、すぐに実現するとは期待しないほうがいいだろう。 スペインの防衛ニュースサイト「インフォデフェンサ」が20日に報じたところによると、防衛装備の取引を管理するスペイン政府の委員会は、スペイン軍で使用されていたレオパルト2A4のうち、20両をウクライナに移転することを承認済みとのことだ。 報道どおりなら、ウクライナが北大西洋条約機構(NATO)の支援国から取得するレオパルト2A4は合計で74両に増える。うち40両はすでにウクライナ軍の第33独立機械化旅団に配備されている。第33旅団はウクライナ南部で1年近くにわたり、交代せずに戦闘を続けている。 オランダのOSINT(オープンソース・インテリジェンス)分析サイト「Oryx(オリックス)」の集計によれば、同旅団の55t、4人乗りのレオパルト2A4はこ
装甲や照準などが新型に。 2023年に発表された新しいタイプ ロシアの国営企業であるロステック傘下のウラルバゴンザヴォードは2024年2月14日、アップグレードされたT-80BVM主力戦車を納入したと発表しました。 拡大画像 パレードに登場するT-80BVM(画像:ロシア国防省)。 T-80BVMはT-80BVの改良車両となっており、製造を担当したのは、ロシアのオムスク市に拠点を置く国営企業のオムスクトランスマシュです。 今回アップグレードされたT-80BVMは2023年陸軍軍事フォーラムで発表されたタイプで、新たな爆破反応装甲が搭載され、乗員保護が向上しているとのことです。また、自爆ドローンのトップアタック対策用に、砲塔部分に屋根型のモジュールである「コープケージ(鳥かご装甲)」が追加されています。 主砲である125mm砲と動力であるGTD-1250ガスタービンエンジンも改良されており、
空挺軍の精鋭部隊に配備されているそう。 ウクライナ国防省「チャレンジャー2戦車は順調に運用」 ウクライナ国防省は2024年2月10日、イギリスから供与された戦車「チャレンジャー2」が訓練で主砲射撃を行う映像を公開しました。 拡大画像 イギリス陸軍の「チャレンジャー2」主力戦車(画像:イギリス国防省)。 イギリスは、ロシアによるウクライナへの全面侵攻を受け、2023年1月に主力戦車「チャレンジャー2」14両をウクライナに供与すると発表。供与にあたり、戦車兵の教育訓練も提供しています。 「チャレンジャー2」は、ウクライナ軍では空挺軍の第82空中強襲旅団に配備されました。ただ、実戦配備された「チャレンジャー2」を鮮明に捉えた写真や動画はあまり多くはなく、今回の映像は貴重なものと言えます。 公開された映像を見ると、ドローンも参加し、ロシア軍との戦いを想定した実戦的な訓練を行っていることが伺えます。
空のドローンが指示出し。 攻撃を担当したのは全て無人兵器! ウクライナ軍のドローン軍団が2024年2月6日、空中ドローンとの共同作戦でロシア軍の陣地を攻撃し、破壊したと発表しました。 拡大画像 機関銃を搭載した無人車両(画像:ミハイロ・フェドロフ副首相兼デジタル改革担当大臣の公式Xより)。 ドローン軍団のテレグラムに投稿された内容によると、空中でドローンを用いて目標を観測した後、機関銃搭載型の無人車両を遠隔操作し、攻撃を加えるという形が取られました。 戦闘中の射撃に関しても、空中を監視するドローンが標的を特定し、そのつど無人車両側に伝え射角の修正を行ったとのことです。 こうした空と陸の無人機同士が、綿密に連携し、敵勢力を撃退することは非常に珍しいということで、攻撃を担当したウクライナ国家警備隊第4ルビッシュ旅団のドローン指揮官は「これは軍事史上初めてのことだ」と話したそうです。 ウクライナ
2024年に入り、ウクライナへ新たな「ゲパルト」自走対空砲が供給されました。誕生から50年以上も経過した旧式兵器が好まれる理由はどこにあるのでしょうか。 旧式車両がまさかの活躍 2024年1月3日、ドイツはウクライナへの支援として、新たに「ゲパルト」自走対空砲3両と、対空機関砲用砲弾3万発を送ったと発表しました。同車両はウクライナがロシアの侵攻を受けた直後、2022年4月に50両が供給されたのを皮切りに、ドイツ以外の国からも含め、何度か引き渡されています。 拡大画像 ゲパルト自走対空砲(画像:KMW)。 実は、ウクライナとロシアの戦いが始まるまで、同車両は時代遅れの兵器とみなされていました。1973年に配備が開始されたもので、基本設計は50年以上前の車両です。ドイツでは2010年に退役しており、当初はドイツがウクライナ支援をアピールするための供与といわれたことも。 しかし実戦投入されると、
ウクライナの戦場で損傷し、ポーランドで修理されていた最初のレオパルト2A4戦車が、このほど修理施設から出庫した。完全に補修され、再び戦闘準備を整えた61トン・4人乗りのドイツ製戦車は、重量物運搬トラックや鉄道に載せられてすぐにウクライナに戻ったか、戻る途中にある。 ポーランドの軍需企業ポルスカ・グルパ・ズブロイェニョーバ(PGZ)は「ほかの戦車の(修理)作業も進行中」だと明らかにしている。 PGZ傘下のブマル・ワベンディ社は7月下旬、ポーランド南部クラクフのすぐ西のグリビツェに保有する修理施設に、最初のレオパルト2A4を受け入れていた。ポーランドのマテウシュ・モラウィエツキ首相もこの施設を訪れ、取り組みをたたえている。 カナダやドイツ、ノルウェー、ポーランド、スペインといった北大西洋条約機構(NATO)加盟国は、1980年代に開発されたレオパルト2A4を計54両ウクライナに供与すると確約し
ウクライナでの戦争で消耗戦が長引く中、損失を補う戦闘車両の確保に苦戦するロシア軍が投入する車両は、一層奇妙なものになっている。 これまでに、旧式で全く安定しない2M-3艦載砲を搭載したMT-LB装甲けん引車や、攻撃ヘリから拝借したUB-32多連装ロケット弾発射機を載せたBTR装輪装甲車、多連装ロケット弾発射機と自動迫撃砲を前後に搭載したMT-LBなどが登場してきた。 そしてこのたび、こうした中でもおそらく今までで最も奇抜な車両が登場した。RBU-6000対潜迫撃砲を搭載したMT-LBだ。9月23日にSNSに投稿された写真には、ウクライナの前線に向かうと思われるトラックの荷台に載せられたRBU-6000搭載のMT-LBが写っている。 RBU-6000は、第2次世界大戦時に英国が開発したヘッジホッグ対潜迫撃砲を改良し、1961年に開発された。ヘッジホッグは重量29kgの砲弾を24発装填でき、最
大ヒット中の映画『ゴジラ-1.0』。このシリーズの第1作『ゴジラ』が封切られた1954年に自衛隊も発足しています。以来、「ゴジラ」と自衛隊は何度も戦ってきました。では、最も同シリーズに出演した自衛隊戦車は何なのでしょうか。 ゴジラと自衛隊は同い年 日本が生んだ世界的に有名な怪獣「ゴジラ」、それが生まれたのは1954(昭和29)年のこと。同じ年に自衛隊も産声をあげています。 自衛隊は同年7月1日に、それまであった保安隊を発展改組する形で誕生し、それから約4か月後の11月3日にゴジラシリーズの第1作『ゴジラ』が封切となりました。 その第1作から自衛隊(撮影当時は保安隊)はゴジラシリーズに協力し続け、以後市井で上映された約30の作品に協力しています。劇中では、「ゴジラ」を始めとしたさまざまな怪獣の圧倒的な強さをわかりやすく見せるため、「やられ役」として使われてきた自衛隊。とうぜん、戦車もその一つ
ウクライナ軍が同国南部でロシア軍に対する反転攻勢を開始してわずか4、5日後、スウェーデンに派遣されていたウクライナ軍兵士が、数カ月間にわたるCV90歩兵戦闘車の運用訓練を終了した。 このタイミングは重要だ。重量37トン、乗員3人で、強力な40ミリ砲を搭載したスウェーデンのCV90は、米国のM2ブラッドレー歩兵戦闘車に相応する。ウクライナ軍は、南部ザポリージャ州で開始したロシア軍に対する攻勢で、すでに多数のM2を失っている。 スウェーデンは、ウクライナに50両のCV90の供与を約束した。ただ、どの旅団がこれを運用するのかは分かっていない。陸軍なのか、海軍歩兵なのか、あるいは独立空中強襲部隊なのかさえも不明だ。 だが、CV90が南部の反攻に加わるのはほぼ間違いない。CV90の訓練を受けたある兵士は「われわれは(反攻の)中心にいるだろう」と語った。CV90は6月14日までにウクライナに到着し始め
ウクライナ軍は同国南部ザポリージャ州と東部ドネツク州の前線で暗闇を支配している。最近始まったウクライナ軍の反転攻勢が3週目に入り、同軍の攻撃はますます夜間に行われるようになっている。 夜間作戦への移行は、同盟国から数百両の近代的な戦車や戦闘車両が届き始めた1月までは不可能だった。受け取った車両がロシア軍のものより最も優れている点は、完全な暗闇でも数キロ先の敵を見つけられる赤外線暗視装置などの光学機器だろう。 あるロシア人軍事ブロガーは「輸入された装備は優れた暗視装置を備えている」とSNSに書き込んだ。「ウクライナ軍はいつでも監視を行い、狙いを定めて砲撃の精度をコントロールすることができる。それゆえに、敵は夜を選ぶ」とも指摘した。 ウクライナ軍の反攻は6月4日夜に始まった。それから数日のうちに、戦況を注視するロシア人のブロガーらはあるパターンを指摘した。「ウクライナ軍は夜間に攻撃的な活動を行
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