宇宙船に用いられるロケットエンジンの燃焼室(チャンバー)では、ガスが約3200℃まで加熱されることがあります。エンジンが正しく機能するためにはこの高温が必要であり、多くの材料の融点を超えるこの高温に耐えるにあたっては、いろいろな工夫が取り入れられています。 Engine Cooling - Why Rocket Engines Don't Melt | Everyday Astronaut https://everydayastronaut.com/engine-cooling-methodes/ ロケットエンジンのチャンバー上部にはインジェクターがあり、燃料と酸化剤を高圧でチャンバー内に送り込んでいます。チャンバーに送り込まれた燃料と酸化剤は混合して発火、燃焼し、膨大なエネルギーを生み出します。しかし、何の工夫もしなければ、金属製のチャンバーの壁面は溶けてしまいます。 ◆1:ヒートシンク