『スーパーカブ』は、両親もお金も友達も趣味も将来の目標もない「ないない」の女子高生・子熊が、学校帰りに立ち寄ったバイク屋で、3人の持ち主が命を落としたと言われる中古のスーパーカブを格安の1万円で購入することから始まるアニメだ。 通学のために購入したカブだったが、免許を習得しガソリンの入れ方やメンテナンスの方法を覚えるにつれ、彼女を取り巻く世界は少しずつ広がっていく。 原作は小説投稿サイト「カクヨム」に掲載されKADOKAWAから刊行されたトネ・コーケンのライトノベル。スーパーカブを製造する本田技研工業株式会社が協力・監修をしているだけあってバイクはもちろんのこと、ヘルメット等の関連アイテムの描写も精巧である。 女子高生が未知の世界に触れることで人生が変わっていく物語は、軽音部が舞台の『けいおん!』や野外キャンプを堪能する『ゆるキャン△』など、アニメでは定番化している。 実在する地方のロケー