ロシア軍による都市や前線部隊に対する容赦のない空襲にさらされ、それを防ぐ地対空ミサイルの不足にあえぐウクライナは、今月5日に一矢を報いた。長距離攻撃型のドローン(無人機)群を使って、ロシア国内の航空基地3カ所を一斉に攻撃したのだ。 攻撃目標となったのは、ウクライナの前線から160kmほど離れた南部クラスノダール地方エイスクにある航空基地、同320kmほど離れた西部クルスク州クルスクにある航空基地、同640kmほど離れた南部サラトフ州サラトフ近郊にあるエンゲリス2空軍基地。ドローン群はロシア側に何らかの損害を与えたのは確かだが、損害の程度はよくわかっていない。 ウクライナ国防省情報総局は地元メディアのキーウ・インディペンデントに、エイスクの航空基地に対するドローン攻撃でロシア軍機7機を損傷させたと語っている。一方、ウクライナのシンクタンク、防衛戦略センター(CDS)は、エイスクの航空基地への