菅義偉首相は14日の参院本会議で、新型コロナウイルスの感染再拡大について「現時点で全国的な大きなうねりとまではなっていないと考えている」と述べて「第4波」との見方に否定的な考えを示した。 立憲民主党の杉尾秀哉氏は、関西や首都圏での感染再拡大に触れて「こうした危機的状況でも、第4波ではないと言い張るのか」とただした。首相は「第4波」とは認めずに「関西圏など特定の地域を中心に急速に感染拡大が進んでいる。政府として強い警戒感を持って対応すべき状況にある」と答えた。 再拡大の要因は、緊急事態宣言解除後の人出の増加や、変異株による感染者数の増加だと指摘。「飲食店対策、検査の拡大、医療体制の確保を進めつつ、地域を絞った措置を機動的、集中的に講じ、各地で発生する波を全国規模の大きな波につなげないように対策を徹底する」と述べた。(清水俊介)