小渕優子氏の団体、1億円を未記載 寄付偽装し相殺か 小渕優子・前経済産業相の政治資金をめぐる事件で、小渕氏の資金管理団体「未来産業研究会」(東京)は2006年ごろまでに、収支報告書に記載していない支出が計1億円近くに上ったことが、関係者への取材で分かった。こうした簿外資金を解消する目的で、未来研は他の政治団体に架空の寄付をする一方、政治団体側は支援者が参加する観劇会で赤字を装い、相殺していたとされる。 東京地検特捜部は28日、小渕氏の四つの政治団体の収支報告書に虚偽の記載をしたとして、ともに小渕氏の秘書だった、群馬県中之条町の折田謙一郎・前町長(66)と、未来研の加辺守喜・元会計責任者(62)を政治資金規正法違反(虚偽記載など)の罪で在宅起訴し、発表した。小渕氏については、認識していた証拠がないなどとして不起訴処分(嫌疑不十分)とした。 未来研は小渕氏が初当選した00年に活動を開始。