69回目の終戦記念日となる15日、政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館(東京都千代田区)で開かれた。安倍晋三首相は約310万人の戦没者を悼み、「今日は平和への誓いを新たにする日」と述べた。一方、昨年に続きアジア諸国への加害責任には言及がなかった。 式典は正午前に始まった。全国の遺族約4600人のほか、天皇、皇后両陛下が参列した。 安倍首相は式辞で、「貴い犠牲の上に平和と繁栄がある。そのことを片時たりとも忘れない」「ふるさとへの帰還を果たされていないご遺骨のことも決して忘れない」などと述べ、戦没者に哀悼の意を表した。 そのうえで「歴史に謙虚に向き合い、世界の恒久平和に能(あた)うる限り貢献し、万人が心豊かに暮らせる世の中の実現に全力を尽くす」と決意を述べた。 安倍首相は昨年の追悼式で、歴代首相が繰り返してきた式辞内容の一部を変えた。1993年に細川護熙首相が「哀悼の意」を表明し、次の村山富