芥川賞候補の作者、参考文献著者らにおわび「私の過失」：朝日新聞デジタル１８日に選考会のある芥川賞候補作、北条裕子さんの「美しい顔」が複数のノンフィクション作品との類似点を指摘されている問題で、北条さんは９日、作品を掲載した講談社を通じ、参考文献の著者らにおわびをするコメントを出した。 北条さんは「作品がもし新人賞を受賞し、単行本を刊行できるようなことがあれば、その時にそれ（参考文献一覧の記載）をすれば良いと思い込んでしまっていたのは私の過失であり甘えでした」「大きな傷の残る被災地に思いを馳（は）せ、参考文献の著者・編者を始めとした関係者の方々のお気持ちへも想像を及ばすことが必要でした」と記した。 「美しい顔」は５月に群像新人文学賞を受け、「群像」６月号に掲載された。石井光太さんのノンフィクション作品「遺体」などと類似した表現があり、編集部は「群像」８月号で参考文献未掲載のおわびを掲載していた。
