ペットブームのなか、人間たちの都合で危険に追い込まれる動物たち。神奈川は動物の「殺処分ゼロ」を目指しています。命を救い、重みを伝える啓発はどうあるべきか。現場を報告します。
3Dの富士山のまわりに鹿やタヌキのアイコンが浮かび上がる不思議なサイト。回転やズームもできるデジタル地球儀は「野生動物の交通事故死」を記録したものです。地元の研究者が集めた記録を、データの可視化に取り組む専門家が形にしました。 1年半で177件を確認 山梨・静岡両県の富士山麓(さんろく)では、早朝、車を走らせていると、車にひかれた動物たちと道路で出くわすことは珍しくありません。昨年11月までの1年半の間に、野生動物の交通事故死が、確認できただけで177件起きていました。 交通事故死を調べたのは、山梨県富士河口湖町の環境保全団体「富士山アウトドアミュージアム」です。ミュージアム主宰の舟津宏昭さん(42)らが午前5時ごろから毎日のようにパトロールに出かけ、両県の国道138、139、469号とその周辺の県道などを車で回り、交通事故に遭った動物の種類、場所、動物の状態などを記録しました。 2014
ウサギの島として有名な瀬戸内海の無人島に異変が起きている。ぴょこぴょこと愛らしく駆け寄ってくる野生アナウサギの姿が減っているのだ。新型コロナウイルスの影響で、餌をやりに来る観光客が激減。島を所管する環境省は、900匹以上いたのが自然淘汰(とうた)され、一部は生息域を山中に移したと推測している。 広島県竹原市の大久野島。2020年12月中旬、船から下りると、さっそく5匹ほどが寄ってきた。ふわふわと毛艶は良く、巣穴をのぞくと子ウサギの姿も。餌不足で飢えているようには見えない。 しかし、福岡県から年に数回は訪れるという大久野島ファンの50代男性は「8カ月前に来た時に比べると、3分の1程度しかいない」とつぶやいた。宿泊施設「休暇村大久野島」によると、20年の来島者数は前年からおよそ半減した。 この記事は有料記事です。 残り353文字(全文700文字)
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く