放送局が政治的公平性を欠く放送を繰り返したと判断した場合、電波停止を命じる可能性に触れた高市早苗総務相の発言について再び書く。 先週の本欄で、電波停止は法律上は可能だと認めながらも、表現の自由の制約など大きな社会的影響をもたらすから「慎重に判断してしかるべきだ」と強調した2007年当時の増田寛也総務相の答弁と高市氏との違いは明らかだ−−と書いた。 これに対して高市氏から、答弁は増田氏らの過去の国会答弁と「同様の主旨」であり、「違いは明らかというご指摘は誤りですので、訂正記事のご掲載を賜れば幸いです」とする文書をもらった。高市氏は国会でも「従来と変わらない」と繰り返している。それがなぜ批判されるのか分からない、という反論である。 この記事は有料記事です。 残り602文字(全文920文字)