政府が新型コロナウイルス感染症への対応を協議する「連絡会議」の議事概要を巡って、内閣官房は毎日新聞の情報公開請求に対して、6月に黒塗りなどの公開準備を終えて野党議員に提供した文書を開示していない。内閣官房は「内部の連絡の手違い」と釈明したが、早期の情報開示を義務づけた情報公開法の趣旨に反しており、新型コロナ対応に関する情報公開に消極的な政府の姿勢が浮き彫りになった。 連絡会議は1月下旬からほぼ連日開かれ、安倍晋三首相や菅義偉官房長官、関係省庁幹部らが首相官邸で新型コロナへの対応方針を協議している。毎日新聞は6月2日、内閣官房に対して、連絡会議の「議事・内容が分かる文書、記録、速記録一式」の開示を請求し…