理化学研究所は27日、STAP細胞の存在を確かめる検証実験の中間報告を発表した。「論文に記載された方法ではSTAP細胞はつくれなかった」とする一方、「存在しない」との判断は下さなかった。存在に否定的な見方の研究者も多いが、理研は今後、マウスや細胞の種類などの条件を変えて実験を続け、来年3月末までに一定の結論を出す。 英科学誌ネイチャーに掲載された論文が撤回され、研究成果が白紙になったSTAP細胞の存在について理研がデータに基づく見解を示すのは初めて。検証実験は、論文著者の一人で発生・再生科学総合研究センター(CDB)の丹羽仁史プロジェクトリーダーらのチームが4月から実施してきた。 発表によると、論文でSTAP細胞の作製法として記載された通り、マウスの脾臓(ひぞう)から取り出した白血球の一種のリンパ球を、薄めた塩酸に浸した後に培養する実験を22回繰り返した。だが、万能細胞に特有の遺伝子の働き
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