焼き肉チェーン「焼肉酒家えびす」の集団食中毒事件で、卸元の食肉加工卸業者「大和屋商店」(東京・板橋)が埼玉県の食肉市場に加え、都内などの別の卸業者からもユッケ用生肉を仕入れていたことが19日、東京都板橋区への取材でわかった。 この業者からは、加工済みの真空パック入りで仕入れて、賞味期限を40日と付け替えていたとみられることも判明。富山県警などの合同捜査本部も、ユッケ用生肉を巡る新たな流通経路とみて調べる。 同区によると、大和屋は食肉市場のルートのほか、別の卸業者から加工済みの真空パック入りの生肉を仕入れ、さらに加工して同チェーンに納入していた。「同チェーンに納入する肉が足りなくなった場合、別の業者から、骨を取り除いて大きなブロックに切り分けた生肉を仕入れていた」と説明しているという。 この場合、仕入れた段階ですでに別の卸業者が賞味期限を設けているが、大和屋は納入前に自社の加工日から一律40