伝統的な手すき和紙づくりの存続が危機を迎えている。生産に不可欠なトロロアオイを栽培する茨城県小美玉市の農家5戸が、来年で作付けをやめる方針を決めたからだ。この5戸で全国生産の7、8割を占めており、和紙生産者には大打撃になりかねない。 「もう無理、割に合わない」 作付けをやめる最大の理由は高齢化だ。5戸の農家はいずれも60代~70代半ば。昨年、全員で協議のうえ「これ以上続けるのは難しい」と判断した。昨秋の出荷の際、2020年秋以降は生産できないと伝える文書を添えた。 最年少の田上進さん(63)と妻の敏枝さん(60)は、ジャガイモなどの野菜とともにトロロアオイを栽培する。年齢もあり、最も多く作付けしていたときの半分の約15アールに減らした。「要望があるので続けてきたが、もう無理。体はきついし、(収入を考えると)割に合わない」と心境を明かす。 トロロアオイはアオイ科の植物で、秋に収穫する。根から
結氷した湖面がせり上がる「御神(おみ)渡り」が2季連続で出現した諏訪湖で25日、氷の筋や方向を正式決定する神事「拝観式」が行われた。御神渡りを代々記録する諏訪市小和田の八剣(やつるぎ)神社は拝観後、1683(天和3)年から伝わる記録と筋を照合。ことしの世の中を「現状は厳しいが明るい兆しあり」、農作物は「やや良」と占った。 御神渡りは、諏訪大社上社(諏訪市、茅野市)の男神「建御名方命(たけみなかたのみこと)」が、下社(諏訪郡下諏訪町)の女神「八坂刀売神(やさかとめのかみ)」の元へ通った跡という言い伝えがある。 雪が降る中、宮坂清宮司(62)や氏子総代ら計約60人は午前7時40分すぎ、諏訪市渋崎の旧六斗川河口に集まり、住民や観光客、報道関係者ら約300人が見守る中、式を開始。この地点を筋の起点「下座(くだりまし)」と確認し、対岸の下諏訪町東赤砂まで延びる1本の筋を「一之(の)御渡り」と認定
亀裂がせり上がった氷脈を「御神渡り」と判定する八剱神社の氏子総代ら=長野県諏訪市の諏訪湖 【三浦亘】長野県の諏訪湖で、結氷した筋が湖面にせり上がる「御神渡(おみわた)り」が出現した。22日早朝、判定をつかさどる神社の氏子総代らが認定した。 御神渡りは、湖面に張った氷が、昼夜の寒暖の差で膨張と収縮を繰り返してできる。地元では古くから、諏訪大社上社の男神が、対岸の下社の女神のもとに通った道筋とされる。 御神渡りの認定には、湖を南北に走る2本の筋に、東西に走る筋が交差することが条件。この日は新雪が10センチほど積もっていたが、「氷脈」と呼ばれる、せり上がって砕けた氷片の重なりが確認できた。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方)無料登録で気軽にお試し! サービスのご紹介は こちら 関連リンクオオワシ「グル」諏訪湖に飛来 今冬で
白川郷マイカー規制で合意 保全を優先、住民ら決定 2012年12月24日10:00 乗り入れを制限するよう住民から村に要望が出される村道=大野郡白川村荻町 大野郡白川村荻町の世界遺産の合掌造り集落内への観光客のマイカー乗り入れ規制で、23日に開かれた荻町区の定期総会「大寄合(おおよりあい)」で大多数の住民が規制に同意し、正式に村に要望を出すことが決まった。産業としての観光より世界遺産の保全を住民が選択した形で、荻町区長で荻町交通対策委員長の佐藤一弘さん(54)は「これで世界遺産の価値は上がると期待している」と話した。 要望するのは、集落を貫く村道(旧国道156号)約1キロの通年での乗り入れ制限。また、制限に伴って、飲食店の貸し切りバスや障害者のための村営駐車場とバスターミナルの整備などを求める。規制は法的拘束力はなく住民が自主的に実施するもの。村側も、21日の村議会定例会で、住民の要望を受
「加賀ロリプロジェクト」とは、石川県の伝統工芸の「加賀友禅」や「加賀繍」などと、日本発祥のロリータファッションを融合させたファッションコンテストのことで、加賀の伝統工芸の後継者不足の問題を抱える中で、新たなビジネスアイデアとして加賀友禅の製造販売会社などから発案されました。 ロリータファッション×加賀伝統工芸をテーマに、デザイン画を一般募集して、応募総計233点のうち入賞した3作品を実際に表現しファッションショーも開催されるなど、大いに盛り上がりました。 そんなファッションショーでは、加賀藩前田家の家紋が刺繍された朱色のドレスに、加賀友禅を取り入れたコートも発表され、更にグランプリを獲得した、袖が加賀友禅で彩られ、茶色や淡いピンク色を基調とした衣装を着たモデルが登場するとともに会場は一気に盛り上がりを見せたそうです。 加賀ロリプロジェクトは多くの企業団体(石川テレビ放送、加賀刺繍協同組合な
石川県の伝統工芸とロリータファッションを融合させた「加賀ロリプロジェクト」が始動しました。“伝統工芸×ロリィタ”をテーマにしたファッションコンテストを開催するとして、デザイン画を一般公募しています。優秀作品はプロが商品化し、販売されます。応募締め切りは11月23日(金・祝)です。 ▽ 加賀ロリプロジェクト 加賀ロリプロジェクトは、石川テレビ放送、石川県加賀刺繍協同組合といった5つの企業や団体が運営する企画です。イメージキャラクターは、ロリータ服に身を包んだ「溶ちゃま」。12代加賀藩主・前田斉泰の正室「溶姫(ようひめ)」がモチーフで、「知的でありながら、派手な演出が好き」という設定です。 同プロジェクトの企画として、石川県の伝統工芸とロリータファッションをコラボレートさせたデザイン画を一般公募する「加賀ロリデザインコンテスト」がスタートしました。加賀友禅や加賀縫、金沢和傘などの伝統工芸と“ロ
富山県南砺市にある世界遺産「白川郷・五箇山の合掌造り集落」。その一画にある相倉合掌造り集落で居住者受け入れプロジェクトが始まった。貸し出される旧高田家は2階建てで、1階床面積は111.80平米。家賃は敷金礼金なしの月額1万円。破格の値段に間違いない。 相倉の住民は54人と人口減少・少子高齢化が進んでいる。その状況をみかねて集落在住の若者がチームを結成し、今回のプロジェクトを企画した。入居資格には「原則として単身でなくご家族で入居していただける方」「相倉の行事に理解・関心を示し、積極的に参加していただける方」「出来るだけ長く居住して頂ける方」などを設けている。年齢に関して「おおむね満20歳~満45歳」との記載があるが、情熱とパワーがあれば誰でも大丈夫なようだ。 募集要項より 応募は現在受付中で締切は11月22日。書類選考、現地での体験交流、最終面接を経て、入居者を決定する。 advertis
令和6年おわら風の盆 開催日時 9月1日(日) 17:00 - 23:00 9月2日(月) 17:00 - 23:00 9月3日(火) 19:00 - 23:00
2011年3月29日、石原慎太郎都知事が放った矢は、見事に跳ね返って知事自身に刺さった。「桜が咲いたからといって、一杯飲んで歓談するような状況じゃない」という発言だ。この言葉に反発を感じる人々の声が高まった。 この出来事と前後して、「東北の酒を飲もう」「日本酒を守ろう」というウェブサイトが続々と生まれた。その背景とこれからの展開を追った。 震災後の自粛の空気を一変させた「ハナサケ!ニッポン!」 石原発言から4日後、4月2日(土)の夕方、被災した岩手の蔵元や杜氏が「被災地のためにもお花見をしてください」と自ら語る2本の映像が次々にYou Tubeにアップされた。2日後の4日にもまた1本。 実はこれらの動画は、偶然に同じタイミングでアップされたものではない。「ハナサケ!ニッポン!」というキャンペーン活動の一環だった。仕掛けたのはタカハシマコトさん。広告代理店の博報堂に勤務するクリエーターだ。た
4季ぶりに出現した「御神渡り」を前に拝観式を執り行う八剣神社の関係者ら=6日午前8時50分、下諏訪町東赤砂 結氷した湖面がせり上がる「御神渡(おみわた)り」が4季ぶりに確認された諏訪湖で6日朝、氷の筋を最終決定する神事「拝観式」が行われた。御神渡りを記録する八剣神社(諏訪市小和田)は式の後、1683(天和3)年から伝わる「御渡(みわた)り帳」と今回の筋を照合。ことしの世相は「厳しい中だが明るい兆しが見える」、作柄は「中の上」と占った。 宮坂清宮司(61)をはじめ、しめ縄を肩から掛けた氏子総代ら約80人が午前7時40分すぎ、諏訪市渋崎の湖上で神事を始めた。この地点を、諏訪大社上社(諏訪市、茅野市)の男神が下社(諏訪郡下諏訪町)の女神の元へ通うために下りたとされる「下座(くだりまし)」と確認し、北の下諏訪町高浜に延びる筋を「一之(いちの)御渡り」と認定した。一連の様子を報道陣を含め約200人
「御神渡り」の判定を前に、諏訪湖に張った氷の厚みを調べる八剣神社の関係者=4日午前7時7分、諏訪市豊田 諏訪湖の氷がせり上がる「御神渡(おみわた)り」の判定、記録を続ける八剣神社(諏訪市小和田)は4日朝、湖で亀裂による複数の氷の筋を確認し、「御神渡りができたと言える」と、4季ぶりに出現の判定をした。2月に入ってからの出現は1982(昭和57)年以来30年ぶり。 けさの諏訪の最低気温は氷点下9・1度。午前6時半ごろから同神社の総代ら関係者十数人が諏訪市、岡谷市、諏訪郡下諏訪町の湖周7カ所で氷の筋や厚さを見て回った。 筋は沖合で見えにくかったり所々途切れたりはしているものの、湖の南側、諏訪市豊田の舟渡川河口近くから、西側の岡谷市湊を経て北側の下諏訪町東赤砂に到達する筋など、数本のせり上がりを確認した。高さは10センチ前後。前回2008年の出現時の最高約20センチより低いが、今後の寒暖差など
漬物日本一を決める「T―1グランプリ」の決勝大会が15日、都内であり、諏訪郡下諏訪町東弥生町の主婦松沢アツ子さん(71)が東日本代表として出品した「下諏訪の恵みあっちゃん漬け」が、個人の部のグランプリに選ばれた。北海道、中部、西日本、九州・沖縄の各ブロック代表で出品された4点を抑え、全国426点の頂点に輝いた。 あっちゃん漬けは千切りにしたニンジンやミョウガ、ショウガを青ジソで包み、芯を抜いたシマウリに詰めた「鉄砲漬け」。東京タワーの1階特設会場で開いた決勝大会では、審査員5人と一般100人の投票でグランプリを選考。審査委員長の前田安彦・宇都宮大名誉教授は「酒かすで漬けた印籠漬け(鉄砲漬け)は珍しく、おいしい」と評価した。 松沢さんは「下諏訪をアピールしたくて(『あっちゃん漬け』という名前の前に)『下諏訪の恵み』を加えて大会に臨んだ。グランプリに選ばれ夢のよう」と語った。会場では、下諏
わさび 生産量 日本一 <令和4年特用林産物生産統計(林野庁)> 2023.11.23 [農林水産物農産物・食品] ※2023年11月更新 長野県でわさびの生産の大部分を占めるのが安曇野。安曇野一帯はいくつもの扇の形の扇状地が重なって並ぶ、全国でも珍しい複合扇状地となっており、北アルプスの雪解け水が扇状地にしみ込み、1日約70万トンの水が湧き出していると言われてい... はちみつ 生産量 日本一 <養蜂をめぐる情勢(令和4年11月農林水産省)> 2023.11.13 [その他] ※2023年11月更新 美味しい蜂蜜の生産に最も適した環境ともいえる自然に恵まれた信州。 養蜂をめぐる情勢(令和4年11月農林水産省)によると、 ...
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