豪雨による浸水被害を受けた福岡県筑後地区の一部で、稲へのジャンボタニシの食害が目立っている。地元の農家は豪雨の際に、用水路から多数流れ込んだためとみている。加えて県内全域に害虫トビイロウンカの大発生の警報も出ており、八女、筑後、小郡の各市でもすでに被害が出ているという。農家は秋の収穫への影響を懸念している。 今月初め、小郡市内のある水田は、ところどころ苗を植え忘れたようにぽっかりと空いていた。別の田んぼでは、青いはずの稲の大多数が枯れていた。同市の農家の男性は「ジャンボタニシは稲を根こそぎ食う厄介者。それにしても今年は異常に多い。ウンカは飛んで移動してくるからもっと怖い」と話した。 ジャンボタニシは、田植え初期から3週間程度までの柔らかい稲を食べる。稲が生長して固くなると食べなくなる。用水路に多く生息するため、田植え前に取水口にネットを張るなどの対策をとる農家もいる。ところが7月豪雨では、