小さな規制を皮切りに ただ、タバコと酒には明確に違う点がある。それはお酒は飲食店の売上増に明確に貢献してくれるという点である。 もちろんお酒そのものの売り上げもあるが、お酒を飲んで酔いが回ることで食欲が増し、その分フードが売れる。フードが売れれば喉が渇くからお酒も売れるという飲食店にとってはありがたい循環もある。 だからこそ単純にお酒に対して規制を進めようとすれば、反発の声は上がるだろう。しかしその一方で「昼間の時間帯でのアルコール提供禁止」や「コンビニなどでの酒の取り扱いに対する強い制限」といった、飲食業界に対するデメリットが比較的少なく、妥協の余地があるものや、特定の業界に対してはデメリットだが、別の業界に対してはメリットになり得る規制などは、受け入れられる可能性は十分にあると考えている。 こうした小さな規制を皮切りに、徐々に規制の対象が広くなっていくのはいつもの事である。 新型コロナ