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進化論と進化心理学に関するbhikkhuのブックマーク (13)

  • 書評 「宗教の起源」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    宗教の起源 作者:ロビン・ダンバー,小田哲白揚社Amazon 書はダンバー数で有名な進化心理学者ロビン・ダンバーが宗教を語る一冊.これまでに宗教を進化的に説明するものとしては,(宗教が信者に誤信念を抱かせ,儀式等にコストをかけさせることから個体にとって適応度を下げるものであることを前提にして)進化的に形成された適応的な認知傾向による副産物だとするもの(アトラン,ボイヤーなど),原始宗教は副産物であり,さらに組織化された宗教にはミーム複合体の側面もあるとするもの(デネット,ドーキンスなど),文化進化として説明するもの(ライトなど),マルチレベル淘汰をもちだして集団や社会にとって適応的であると説明するもの(DSウィルソンなど)などがあった.書では,前提を見直して宗教は個体にとって適応的だったのではないかという観点から説明を試みるものになる.そしてその説明はこれまでのダンバーの研究領域である

    書評 「宗教の起源」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 書評 「進化心理学」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    進化心理学 (放送大学教材) 作者:大坪 庸介放送大学教育振興会Amazon 書は進化心理学者大坪庸介の手になる進化心理学の教科書だ.今2023年度から放送大学で「進化心理学」が開講され,その教材として出版されたものだ.放送大学なら(BS視聴環境があれば)誰でも視聴でき,このようにテキストも出版されているので,初学者にとってはとてもうれしい学習環境になったというべきだろう. 冒頭の「まえがき」でいきなり,「進化心理学について学びすぎないようにしてください」とあって驚かされるが,教科書に書いてあることを鵜呑みにするのではなく自分で考えることによって理解が深まるのだという趣旨のようだ.そして進化心理学は「進化・適応」という大原則から統一的な理解が得られるという面白さがあること,進化的な説明が現代の倫理観とかけ離れたものであることが多く,誤謬のリスクがある反面,価値中立的に事実を評価することに

    書評 「進化心理学」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 書評 「Survival of the Friendliest」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    Survival of the Friendliest: Understanding Our Origins and Rediscovering Our Common Humanity (English Edition) 作者:Hare, Brian,Woods, VanessaRandom HouseAmazon 書は進化人類学者で比較認知学者でもあるブライアン・ヘアとやはり比較認知学者でジャーナリストであるヴァネッサ・ウッズの夫による協調性の進化に関する.中心となるテーマは「自己家畜化によるヒトの協調性進化」になる. 導入章の冒頭ではアメリカの公民権運動時代の(人種混合)強制バス通学時代の逸話が語られている.強制バス通学による人種ミックスクラスが始まった当初,白人児童はマイノリティ児童を侵入者と見做し,クラスは過剰に競争的でとげとげしい雰囲気だった.そこでジグソーメソッドを導入し

    書評 「Survival of the Friendliest」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
    bhikkhu
    bhikkhu 2022/06/13
    “ヒトは他グループメンバーに対して心の理論を鈍らせると考えられる.これは他グループメンバーに対して単に偏見を持つのではなく,非人間化することを意味する”虐殺器官の正体や
  • 訳書情報 「なぜ心はこんなに脆いのか」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    なぜ心はこんなに脆いのか: 不安や抑うつの進化心理学 作者:ランドルフ・M・ネシー草思社Amazon 以前私が書評したランドルフ・ネシーの「Good Reasons for Bad Feelings」が邦訳出版されるようだ.書は現役の精神科医であり,かつ「Why We Get Sick?(邦題:病気はなぜあるのか)」をかつてジョージ・ウィリアムズと共著したこともある進化的理論に理解のある著者によるさまざまな精神病理の進化的な解説を行うである. 冒頭第1部で通常の疾病と精神疾患の違いが強調され(通常の疾病は何らかの身体の機能的な問題が病気の質で,それが症状として目に見える形で現れると考えられるのに対して,精神疾患は脳の器質的異常を感知できないために症状からのみ記述される),なぜ心はこうも脆いのかが説明されるべき進化的な謎であるとする.邦題はこの書の中心的テーマを提示するものであり適切

    訳書情報 「なぜ心はこんなに脆いのか」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 「進化政治学」はそんなにおかしいのか? - 道徳的動物日記

    www.asahi.com note.com 広島大学の伊藤隆太氏の発言が差別的であるとして問題視されており、それにあわせて、彼の研究分野である「進化政治学」も批判の対象となっている。 わたしの目から見ても伊藤氏の発言のうちのいくつかは差別的であり、解雇まで求めることが妥当であるかどうかはともかくとして、批判は免れないものだと思う*1。 しかし、Twitterなどでは、伊藤氏の差別発言が問題であるからと言って、彼の研究している学問分野までもが安直にレッテルを貼られて否定される、という風潮が散見される。それも、ほかの分野の学者たちがレッテル貼りや否定の先鋒に立っているようで、かなり嘆かわしい事態だ。 たとえば、シノドスに掲載されたオピニオン記事と、それに対する反応のひとつが、下記のようなものである。 synodos.jp これはあまりにも粗雑な論の立て方。遺伝子を政治的な意思決定と結ぶなど跳

    「進化政治学」はそんなにおかしいのか? - 道徳的動物日記
  • 『仲直りの理(ことわり)』内容紹介

    著者 大坪庸介(おおつぼ ようすけ) 2000年,Northern Illinois University, Department of Psychology博士課程修了。Ph. D.。現在,東京大学大学院人文社会系研究科准教授。 主要著作に,『進化と感情から解き明かす社会心理学』(共著,有斐閣,2012年),『英語で学ぶ社会心理学』(共著,有斐閣,2017年)など。 はじめに このは「仲直り」についてのです。ですが,そもそも仲直りが必要な状況というのは,誰かとケンカをしたり,何かで相手ともめた状況です。このような状況を心理学では対人葛藤といいます。対人葛藤さえなければ仲直りも必要ないわけですから,仲直りについて考えるよりも,対人葛藤をいかにして避けるか,減らすかを考えた方がよいのではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし,どんなに注意深く相手とつき合っていたとしても,

    『仲直りの理(ことわり)』内容紹介
    bhikkhu
    bhikkhu 2021/08/08
    進化心理学視点からの「仲直り」研究の整理。良さげ。
  • 「孫を育てたくて仕方ない本能を持った祖母から引き離しておいて、夫が子育てに協力しないと叫ぶのはバカ」進化心理学の観点からみた子育て論が話題に。

    エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine なんで現代人は「孫を育てたくて仕方ない能」を持ってる祖母と子どもをわざわざ引き離しておいて、夫が仕事で疲れきって育児に協力してくれない!みたいなこと叫んでんのかな。バカかと思う。 2021-04-15 19:51:50 エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine 一体何のためにサピエンスのメスには自然界で珍しい "閉経" が進化したのか。なにゆえ人間には自分の子供が巣立った後にも長寿命が残されているのか。なぜ祖母にはやたらと孫にかまいたがる心が進化しているのか。なぜ夫婦二人での子育てはこれほどつらく厳しいのか。だれも疑問に思わないのだろうか。 2021-04-15 22:50:01 エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine 子どもを産めない個体は、じぶんと遺伝子を共有する血縁個体の子育てを手伝う

    「孫を育てたくて仕方ない本能を持った祖母から引き離しておいて、夫が子育てに協力しないと叫ぶのはバカ」進化心理学の観点からみた子育て論が話題に。
    bhikkhu
    bhikkhu 2021/04/18
    今日も安定して炎上するエボサイニキ、日本のピンカー目指してガンガレ!
  • 「人間の心」をめぐる新たな安全保障――進化政治学の視点から/伊藤隆太 - SYNODOS

    国際政治学ではこれまで、人間観をめぐり三つの立場が論争を繰り広げてきた。リアリズム、リベラリズム、コンストラクティヴィズムだ。リアリズムによれば、人間は利己的で権力政治に従事する。リベラリズムによれば、人間は社会的でアナーキーの下でも協調ができる。コンストラクティヴィズムによれば、人間の心は空白の石板(blank slate)なので、社会的相互作用を通じてアクターのアイデンティティは変えられる。 こうした国際政治学のパラダイム論争に対して、近年、自然科学の進展を受けて、戦争とは人間の性(human nature)に根差したものであるという、トマス・ホッブズ(Thomas Hobbes)、ハンス・モーゲンソー(Hans Joachim Morgenthau)をはじめとした政治的現実主義の洞察がふたたび脚光を浴びている(注1)。こうした研究潮流は進化政治学(evolutionary poli

    「人間の心」をめぐる新たな安全保障――進化政治学の視点から/伊藤隆太 - SYNODOS
    bhikkhu
    bhikkhu 2020/05/03
    “現代の人間の遺伝子は最後の氷河期を経験した遺伝子から事実上変わらないため、今日の政治現象は進化的適応環境・・・の行動様式から説明される必要がある”
  • おかえりなさい!放蕩息子サピエンスの「自然界」への帰宅を歓迎する 〜 “サル目ヒト科動物”としてのみなさん #ULPR ⑼ |エボサイマガジン|EvoPsy

    おかえりなさい!放蕩息子サピエンスの「自然界」への帰宅を歓迎する 〜 “サル目ヒト科動物”としてのみなさん #ULPR ⑼ |エボサイマガジン " 進化が行動に与える影響〔=究極要因〕は、渡り鳥だろうと、他者に印象づけようとする人間だろうと、直接意識されるものではない。────だが、実は至近的な要因による影響の多くも意識されてはいないのであり、それを正しく認識しておくのは大切なことだ。” “ たとえば進化の研究者たちは、至近的な要因であるホルモンのレベルと各種の社会行動とのあいだに様々なつながりがあることを発見している。内分泌学者でもない限り、自分のホルモンを的確に思い浮かべることができる人などいないだろう(もちろん、ホルモンが原因で生じる興奮、恐怖、欲情などは体験したことがあるだろうが)。" "「怒り / anger」の感情もまたホルモンと関連しており、そのホルモンは、先祖たちが攻撃的に

    おかえりなさい!放蕩息子サピエンスの「自然界」への帰宅を歓迎する 〜 “サル目ヒト科動物”としてのみなさん #ULPR ⑼ |エボサイマガジン|EvoPsy
    bhikkhu
    bhikkhu 2019/12/08
    “進化心理学者は(生物学者と同じく)サピエンスを動物だと考えている。それは、「当たり前じゃないか」と多くの人間が口先だけで軽く言うようなレベルではなく、マジの話としてだ。”
  • 男の魅力とは?? - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    Abs-olutely fabulous (The Economist 2013/4/13号 p.76-77) 女だって異性への期待は、男と同じくらい非現実的なのだ。 男たちは昔から、女の求めているのはずばり何なのか悩んできた。中には「割れた腹筋」を約束するメンズ健康雑誌に導きを求める者たちもいる。もっと科学志向の強い連中は、実験データを見る。最新の証拠は、オーストラリア国立大学(当時)のブライアン・マウツ率いる研究者たちのものだ。かれらはオーストラリアの異性愛女性105人を集め、以下の三つの身体特徴を変えた男のデジタル生成写真を見せた:身長、肩幅とウェスト幅の比率、しびたチンコのサイズ。そして、性的パートナーとしてその男性をどう評価するか採点させた。 「国立科学アカデミー論集」で刊行されたばかりの記事で、マウツ博士らはその結果を記述している。自信なき者たちにはうれしいことに、女性たちは確

    男の魅力とは?? - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • 週現スペシャル 大研究 遺伝するもの、しないもの【第1部】一覧表でまるわかり 遺伝する才能、しない才能、微妙なもの(週刊現代) @gendai_biz

    週現スペシャル 大研究 遺伝するもの、しないもの【第1部】一覧表でまるわかり 遺伝する才能、しない才能、微妙なもの 第1部 一覧表でまるわかり 遺伝する才能、しない才能、微妙なもの 「長生きする人、しない人」「頭のいい人、悪い人」 「足の速い人、遅い人」「意地悪な人、優しい人」ほか ここまで遺伝するとは! ダメな親からはダメな子が生まれる? この世に生まれるということは、一種の賭けだ。容姿や頭脳、病気に才能……いまさら、どうにもできない? でもやっぱり気になる。最新研究と知られざるエピソード、総力取材で100の疑問に答えよう。 人間の体を形作る、約60兆個の細胞。その一つ一つの中心に、小さく折り畳まれ収まっているのが、われわれの「設計図」ともいうべき遺伝子だ。 「遺伝は、人間のあらゆる部分に関わっています。もちろん環境次第でその現れ方には個人差が生じますが、体の特徴や病気だけでなく、心の様

    週現スペシャル 大研究 遺伝するもの、しないもの【第1部】一覧表でまるわかり 遺伝する才能、しない才能、微妙なもの(週刊現代) @gendai_biz
  • 神はなぜいるのか? (叢書コムニス 6) | パスカル ボイヤー, Pascal Boyer, 鈴木 光太郎, 中村 潔 |本 | 通販 | Amazon

    神はなぜいるのか? (叢書コムニス 6) | パスカル ボイヤー, Pascal Boyer, 鈴木 光太郎, 中村 潔 |本 | 通販 | Amazon
  •  「神はなぜいるのか?」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    神はなぜいるのか? (叢書コムニス 6) 作者: パスカルボイヤー,Pascal Boyer,鈴木光太郎,中村潔出版社/メーカー: NTT出版発売日: 2008/03メディア: 単行購入: 4人 クリック: 185回この商品を含むブログ (17件) を見る 書は文化人類学者パスカル・ボイヤー*1によるもので,宗教の様々な活動を認知科学,進化心理学的に解説して見せたものである.原題は「Religion Explained」*2.「説明された宗教」ということで,書は邦題のように「神」が「存在する」理由を説明しているわけではない. 書の出版は2001年で,デネット,ドーキンスの一連の宗教に関する著書の先駆けとなっていて,これらのでも好意的に引用されている.私としても機会あれば読みたいと思っていたので訳出されて大変ありがたかった. さて,書の内容であるが,基の説明軸は,様々な宗教現象

     「神はなぜいるのか?」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
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