待機児童問題への対応を求める声に対し、政府・与党が追加対策の本格検討を始めた。保育の受け皿を急増させる妙案はないことから、野党は「格好の攻撃材料」(民主党幹部)と追及を強める。ただ、待機児童問題は民主党政権時代からの懸案で「政局重視の政治利用」(与党幹部)との声も上がっている。 「保育人材の育成や職場への定着が課題だ。処遇改善にもしっかり取り組まなければならない」 加藤勝信1億総活躍担当相は12日、大阪府枚方市の認可保育所を視察し、保育士らを前に給与アップに取り組む姿勢を強調した。 保育士の処遇改善には安定財源の確保が必須だが、そのめどが立っていないにもかかわらず処遇改善を明言せざるを得ないのは、ブログに共鳴する声が予想外に多かったためだ。 騒動に火をつけたのは2月29日の衆院予算委員会での安倍晋三首相の答弁だった。民主党の山尾志桜里氏がブログの内容を紹介したのに対し、首相は「匿名なので実