最近注目されている「睡眠負債」という言葉。毎日の睡眠不足が積み重なると「睡眠負債」となり、命のリスクにつながることが様々な研究から明らかになってきた。 睡眠不足の女性たち…「睡眠負債」とは違う 日本人は世界的にみて睡眠が不足していると言われている。 では「睡眠負債」を返済するためには、日常的にどうすればいいのか? 企業向け睡眠改善プログラムを提供している「ニューロスペース」の小林孝徳社長、そして筑波大学で睡眠医科学の研究に携わってきた佐藤牧人氏(現在「ニューロスペース」取締役)に話を伺った。 ――まず気になるのが、「睡眠は何時間が最適なのか」ですが? 小林: 一般的に6~7時間と言われますが、これはあくまで平均値です。睡眠は個人差がありますから、3時間で十分な人もいるし、10時間寝ないといけない人もいます。 企業向けの睡眠研修で私がよく言うのは、「自分の適性睡眠時間を知る目安は、