コミック市場は過去最大の6770億円、アニメ産業市場も2兆7422億円と過去最大。どちらも好調を続けている。そんな中、『DRAGON BALL』や『Dr.スランプ』などを送り出した漫画やアニメビジネスの立役者で、元「週刊少年ジャンプ」の名物編集者、鳥嶋和彦氏が漫画の作り方についての本を出した。漫画の描き方からそのビジネスのあり方まで、懇切丁寧に記された同書は、漫画の理屈が誰にでも理解できる内容になっている。鳥嶋氏は拡大する漫画ビジネスについてどう考えているのか、本人に尋ねた。(ジャーナリスト・森健/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部) 片っ端から読んで気づいた「面白い漫画」とは何か196ページ、大判(B5判)サイズの本を開くと、丁寧に解説された「漫画の作り方」が次々と展開される。キャラクターの魅力、吹き出しの重要性、コマ割りのあり方。漫画の描き方の本は過去にも存在するが、本書では