辞表を提出した松本龍復興対策担当相は五日午前の記者会見で今後も東日本大震災復興に取り組む決意を示す一方、就任早々に退く悔しさをにじませた。 松本氏は約十分間にわたる会見で「被災者に人一倍寄り添っているつもりだった」と強調。「これからも私は被災者から離れない。粗にして野だが卑でない松本龍。一兵卒として復興に努力したい」「(復興本部は)私を除いて最高のチームだ」と述べた。 また、就任後に物議を醸した自らの発言になぞらえて「相変わらず嫌いな与野党だが、心を合わせて復興に取り組んでほしい」との“松本節”を披露。さらに「謎かけをしようと思ったが…」「岩手で見た子どもたちの作文集を百冊購入して、みんなに売りつけようと思ったが、最後なのでプレゼントします」などと真意をはかりかねる発言を続けた。