不明高齢者問題を巡り、東京都千代田区は2日、住民登録はないのに戸籍上は“生存”している「100歳以上」が1888人いたと発表した。最高齢は1861年(万延2年)生まれの「149歳」男性だった。 同区によると、関東大震災や先の大戦の空襲で当時の区役所が被害を受け、その度に戸籍が焼失。「生存者」の多くは震災や戦災で亡くなったとみられるが、戸籍原本を復活させる際、当時の混乱から、死亡届が提出されなかったり、提出されても反映されなかったりしたとみられる。 千代田区は、戦後の1947年、麹町区と神田区が統合して誕生したが、麹町区役所では空襲ですべての戸籍が焼失したという。 住民登録がされていないため、行政サービスの対象でもない。区は、東京法務局と協議し、戸籍から削除する手続きを取る方針。 横浜市が戸籍上は「120歳以上」が2247人“生存”していたと発表するなど、同様の問題は各地で発覚している。千代