ブドウ糖の濃度に応じて光る強さが変化する特殊なチューブをマウスの耳に埋め込み、血糖値を継続して4カ月以上測ることに成功したと、東京大生産技術研究所の竹内昌治准教授と技術研究組合「BEANS研究所」などが1日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。 将来、人に応用できれば、糖尿病患者が採血せずに毎日の血糖値を管理したり、糖尿病予備軍を把握したりするのに役立つとしている。 竹内准教授らは、ポリアクリルアミドというゼリー状の物質に、ブドウ糖があると光を出す別の物質をくっつけた。体内に入れても炎症などが起きにくいよう特殊なポリマーを混ぜ、直径約1ミリのチューブに加工した。 これをマウスの耳に埋め込んで観察すると、血糖値に応じて光る強さが変わり、血糖値の変化を把握できた。血管から染み出すブドウ糖と反応したとみられる。 竹内准教授らは2年前、同様の性質がある微小な粒を体内に埋め込み、血糖値を把握する